もちろん、小学4年生に覚せい剤の使用を疑っているのではない。問題なのは、何の罪もない長男が「間接吸引」している可能性が濃厚であるということである。
これまでの供述で酒井・高相被告夫妻がシャブの常習者であったことは周知の通り。問題なのは「どこでクスリを使用したのか?」だ。
夫妻は「飲む、打つ、吸う」と覚せい剤はどのジャンルでも対応していただけに、子供の面前で吸引していたとなれば、これは大変なこと。もしかすれば「長男からも覚せい剤反応が出る恐れがある」と、捜査関係者は指摘するほどだ。
事実、高相は「酒井が子供の前で覚せい剤を吸引していたことを供述しており、長男がそのあおりを受けているのは避けられない」とスポーツ紙デスクは語る。
高相の問題発言は7月22日、奄美大島で観測された皆既日食に関連した野外レイブパーティーに関してのモノ。酒井被告は親子3人で奄美入りし、10日間滞在。滞在期間中、現地で開催されるパーティーに参加したのだが関係者は酒井夫妻の行動をこう推測する。
「皆既日食よりもレイブが目当てであった事は一目瞭然。レイブそのものがクスリと密接に絡んでいるだけに、踊りよりも“そっち”がメーンだったのでは」
しかも、高相は捜査員にこのパーティーで酒井が“あぶって”いた事を明らかにしたのだ。
「高相は“酒井と代わる代わる(クスリを)使用した”と話しています。酒井一家が宿泊していた場所は当然、長男も居るため、クスリの使用はできない。そのため、クスリを使う時は外出していたみたいです。ところが、高相がクスリを使用するため、外出した際、酒井被告は我慢できなくなり、子供がいる部屋の中で(クスリを)あぶり始め、吸引したといいます。この時、長男は外で遊んでいた、と一部テレビ局は報じておりますが、それは定かではない。仮に、外で遊んでいたとしても、あぶった煙は部屋に充満する。子供が部屋に戻って“間接吸引”するには十分でしょう。酒井が部屋で吸引した事実は高相が、捜査員に話しております。高相が酒井に“吸い過ぎるなよ”と話した、というのはこの件です」(前出・スポーツ紙デスク)
酒井は「長男を転校させない方針」であると、失跡中の手助けをしてもらった建設会社会長に打ち明けたという。なるほど、酒井が子供を心配している様子はうかがえるが、問題なのは「転校」ではない。
酒井が居住していた南青山のマンションは「足の踏み場がないほど、モノが散乱していた」と、捜査関係者は語っていた。生活の破綻は今に始まった訳ではなく、その中で当たり前のように暮らしていた長男の健康状態が、最も心配なのだ。
2学期の始業式も欠席せざるをえなかった長男。今、彼は何を思い、何を精神的支柱に日々を送っているのか。