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ケイリン徒然草 グランプリのシード権争い カギを握る佐藤友和

 グランプリのシード権争いはすでに決まっている井上昌己(長崎)渡辺晴智(静岡)山崎芳仁(福島)伏見俊昭(福島)と北京五輪でケイリン銅メダリストの永井清史(岐阜)の残りの椅子を巡ってもの凄い争いになりそうだ。

 7300万の獲得賞金の小嶋敬二(石川)が安全圏かと思われたが、平原康多(埼玉)が久留米共同通信社杯2着で6900万円まで追い上げているし、新田康仁(静岡)もこのところレース展開に恵まれていないが、6600万円と圏内にいる。
 さらに怖いのは佐藤友和(岩手)だ。共同通信社杯では明らかに佐藤にGIIを獲らせるレースを北日本勢はやった。山崎の後ろが佐藤で伏見がそれをガードする展開では他の選手は手も足もでない。山崎を4角一気にまくり追い込んだ佐藤の圧勝に終わり佐藤の賞金獲得額は6577万まで上がった。
 山崎、伏見、佐藤の組み合わせは広島ふるダビでも同じになる。すでに権利のある山崎、伏見が、賞金の良いふるダビで再び佐藤を優勝させるレース展開は十分に考えられる。
 しかも、ふるダビには佐藤マークが指定席の有坂直樹(秋田)がいないのだ。北日本ラインは自由自在な作戦をたてることが出来る。佐藤に再び有利なレースの組み立てを考えることはできるだろう。
 この作戦にストップをかけるのは武田豊樹(茨城)と永井清史(岐阜)ら先行選手だ。北の出鼻を叩くのは武田と永井のダッシュしかない。
 武田は山崎キラーとして有名だし、永井も久留米共同通信社杯では中途半端なレースをしたが、まくりの展開に持ち込まず、先行に徹していけば北ラインの結束を打ち破ることができるだけの力はあるはずだ。
 小嶋の狙いは西武園の全日本選抜のタイトル奪取だろう。ここで永井との連係がとれるようならチャンスは十分にある。
 西武園はご存じの通り直線47.6メートルの33バンクなみのバンクで、主導権を取ったラインが絶対といっていいくらい有利だ。
 かつて平成10年の日本選手権で吉岡稔真(福岡)が岡崎孝士(熊本)のカマシ先行に乗って番手まくり、絶好調の神山雄一郎(栃木)のまくりを抑えたレースを思いかえすと、永井-小嶋の中部ラインが山崎、佐藤の出鼻をくじくことは十分に可能だろう。
 しかし、全日本選抜にはまだ間がある。流れがどう変わってくるか分からないが、組み合わせ如何で選手の心理、たとえば山崎の心理、伏見の心理などは簡単に読めるだろう。
 展開のコメントも大事だが、そのなかに含まれたもの…心理的な面も良く考えたい。

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