みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。
昨年、京成杯AHで、データを覆す事態が発生しました。3番人気の牝馬キストゥヘヴンが優勝。過去10年で牡馬がすべて優勝。2着は5年前のシャイニンルビーが1頭だけという圧倒的に牝馬が劣勢の中での優勝。驚きはそれだけではなく、中山の開幕週では絶望的な枠順ともいえる大外16番を克服。ここ10年でもこの馬番は3着も入ったことがなかったのですから、それは衝撃的でありました。
もっとも、昨年は前半3F通過が32秒8という短距離戦並みのハイペース。先行馬が壊滅する展開の利もあったのです。今年はシンボリウエストかマイネルスケルツィが先行。比較的落ち着いた流れになる公算が大。そこで注目しているのがひと叩きしたゲイルスパーキー。昨秋のオープン・キャピタルSでタマモサポートの2着。このとき4着だったのが京成杯AH2着だったレッツゴーキリシマ。勝ち馬は今年の京都金杯で優勝。価値ある内容でした。ハンデの55キロを味方に一角崩しを楽しみにしています。
さて、西ではスプリンターズSの前哨戦「セントウルS」が阪神競馬場で行われます。昨年、優勝のカノヤザクラが今年も参戦。有力馬にとっては、あくまでも3週後のスプリンターズSが大目標。そこに人気薄の付け入るスキがあります。
狙ったのはアルティマトゥーレ。5歳馬ながらまだキャリアが9戦。それで5勝。底を見せていない魅力があります。しかも短距離戦は抜群の適応力。こと芝1200メートルは4戦して<3100>。天才的なスピードを誇示しています。
ちなみに、その秀逸なスピードを見せつけたのが6月の福島・テレビユー福島賞。芝1200メートルで、後続に余裕の2馬身1/2差のワンサイド。1分8秒2のタイムに、ラスト3Fは34秒1。ビッシリ追っていれば1分7秒台も可能だったはずです。この時計は翌日のオープン・バーデンバーデンCで優勝したシャウトラインの1分8秒7(35秒1)をはるかにしのぐものだったのです。
今回のポジショニングはローレルゲレイロの2番手でもOKで、考えた以上に展開に恵まれそうな様相。かつ開幕週の馬場。自信の6F戦で王手です。