10万枚に届かなくても、この盛況ぶりをみるに、深夜枠のオリジナルアニメとしては最も売れた作品となるのはほぼ確実であろう。しかも、今までオリジナルアニメの売れる要素として不可欠といわれてきたロボットなどの大型機動兵器を登場させず、シナリオ構成とキャラ演出だけでここまでの成績を出している
『魔法少女まどか☆マギカ』が今後、ガンダム、エヴァなどの大ヒットオリジナルアニメと肩を並べるには、スピンオフなどのコミカライズ作品、フィギュアなどの関連商品の長期的なヒットが不可欠であろう。深夜アニメという狭い世界で生まれ、オリジナルアニメとして新しい可能性をみせてくれた作品が、これからどこまでの勢いをみせるのか、注目したい。(斎藤雅道)