さて、今週は浦和競馬場で「第17回さきたま杯(JpnII)」がおこなわれます。過去10年を見ると中央勢9勝、地方勢1勝と完全に中央勢に分がある当レース。しかし、その唯一の1勝を挙げたナイキマドリードが今年も参戦するだけに、地方馬の威信をかけた熱き闘いが繰り広げられます。
本命は今度こそ特大のホームランをかっ飛ばす高橋由伸外野手こと◎セイクリムズンです。前走のかしわ記念では1ハロン長いと思われるマイル戦での敗戦だけに今回は無視できます。むしろ地方の馬場では59.5kgの負担重量を背負った昨年の兵庫ゴールドトロフィーを除くと、1400mを1着5回2着2回のパーフェクト連対と好成績。ここまで重賞8勝と実績も申し分ありません。鞍上は乗り慣れた岩田騎手に戻り、初タイトル(GI)奪取に向けてここは勝って弾みをつけてもらいましょう。
対抗は浦和競馬場初参戦の○ティアップワイルド。これまでの戦績から1200mのスペシャリストと思われてきましたが、昨年末から1400m戦を3回使われ1着、3着、1着の複勝率100%と、地方の深い馬場ではむしろ1400m戦の方が力を発揮しやすいのかもしれません。それでいてこのコースは圧倒的に先行馬有利なので、先行馬の本馬には絶好の舞台。追い切りでは軽快な動きを見せており、仕上がりに不安はありません。
▲は名古屋からの刺客サイモンロード。前走のかきつばた記念では今回出走するダイショウジェットに先着しており、中央馬と闘ってもやれる目途が立ちました。脚質が今回有利な逃げ、先行というのもありますが、前々走から1400mを使い始めたことで、この馬が本来持つスピードが活かされるようになりました。追い切りはハードに乗られており、ここにかける意気込みが伝わってきます。
以下、一昨年の覇者で浦和が得意なナイキマドリード、ハマれば恐いダイショウジェットまで。
◎(10)セイクリムズン
○(11)ティアップワイルド
▲(2)サイモンロード
△(9)ナイキマドリード
△(12)ダイショウジェット
買い目
【馬単】1点
(10)→(11)
【3連単】3点
(10)→(11)→(2)(9)(12)
※出馬表などのデ ータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
<プロフィール>
ハ ッシー
山梨県出身。学生時代、大井競馬場で開かれた大学対抗予想大会の優勝メンバーの一員。大学卒業後、北海道へ渡る。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙へ入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで選んだ4頭で決まり、3連単100万円越えもあり。本人いわく馬の気持ちがわかるとか。顔は馬面。現在はフリー。