「世界陸上」放映で短縮編成となったこの日の『サンデーモーニング』は、番組冒頭から『週刊御意見番』を放送。ラグビーワールドカップと世界陸上が開催されていることもあってか、ラグビー界からは元日本代表の松尾雄治氏、陸上界からは旭化成総監督で元長距離ランナーの宗猛氏が出演し、異例の3人体制で話が進められていく。
話題はドーハで開催されている「世界陸上」の競歩で、50キロメートルで鈴木雄介が、20キロメートルで山西利和が金メダルを獲得し、来年開催される東京五輪に内定したことに。関口はこのニュースを伝えるフリップの「東京オリンピック内定」という文字について、「内定か。まだ、決定じゃないんだ」と不満を見せる。
これに宗氏は「内定で、来年の3月の理事会で正式に決定が出るんですよ」と丁寧に説明するが、関口は「理事会が一番偉いんですか。だってもう良いじゃないですか」と話し、怒りを見せる。これには、見かねた張本勲氏が「ほとんど決定ですよ」と宗氏に助け舟を出す。
なお、内定とは正式発表の前に内々で決まっている事柄で、よほどこのことがない限り取り消されることはない。「正式に」発表されているか否かの違いである。張本氏の言う通り「ほとんど決定」だ。
これに渋々ながら同意した関口は、宗氏に競歩とマラソンの違いについて質問。「見ればわかるだろ」と言いたくなるが、宗氏は淡々と「競歩は基本的に走ったらダメですからね、マラソンはもう速く走るしかないんで。はい」と基本的すぎる質問に笑みを浮かべながらも、真剣に答える。
そして、関口は「両足が地上から離れちゃいけない?」と再度質問。宗氏は真面目な顔で、「両足が地上についてなきゃいけないってことは動けないってことですから、必ず片足が地面についてなきゃ」と笑顔で説明。これには、松尾氏や張本氏、そしてスポーツ以外のコメンテーター陣も爆笑することになった。
この関口の意図不明な発言に、ネットユーザーからは「何言ってんの?」と戸惑いの声が。さらには、「宗猛さんが専門的な解説をしているのに、聞き手の関口宏が質問できるレベルに達していない」「専門家を呼んでもそれを理解できる人がいない。張本も酷いけど、関口も酷い」と批判が上がった。
かつては人気番組に多数出演し、国民的司会者とまで言われた関口。そんな人物にしては、かなりお粗末を言わざるを得ない発言だった。