福井県の高校で実際に起こった実話をもとに、昨年映画化された『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』。主演は広瀬すずが務め話題になったが、その映画を原作にし、今回制作されることとなったドラマ『チア☆ダン』。主演を務めるのは土屋太鳳で、映画の世界から9年後が描かれる。
映画では、チアダンス部に入部した女子高生が本場アメリカのチアダンス選手権大会に出場し、優勝するまでのストーリーが展開されたが、ドラマ版ではその世界観を引き継ぎ、全米優勝を果たした高校に憧れを抱く、別の高校に通う女子高生たちが描かれるという。映画版の『チア☆ダン』は、『ちはやふる』で大ヒットをたたき出した広瀬主演ということで話題にはなったが、興行収入13億円と“ヒット作”というには少々難しい結果に。タイトルがすでにネタバレしているということもあり、映画ファンの興味をそそることができなかったというのがその敗因のひとつだが、ドラマ版にはある秘密兵器があるのだという。
「ドラマ『チア☆ダン』の脚本を担当するのは徳尾浩司氏。前クールでドラマファンからもっとも愛されたドラマといっても過言ではない、あの『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)を担当した脚本家として知られています。あの軽快なテンポがそのまま引き継がれているならば、『おっさんずラブ』ファンを『チア☆ダン』に誘導することは決して難しいことではないでしょう」(ドラマライター)
しかし、当の徳尾氏はいまだ“おっさんずロス”を引きずっている状態。徳尾氏はツイッターで『おっさんずラブ』の脚本を公開したり、「こないだ、支払の時にレジの店員さんが『牧』とネームプレートで、思わず写真を撮らせてもらおうかと思いました」「おっさんずラブのサウンドトラック、ランキングに自分も寄与したくてポチっと買った」といったおっさんずネタをツイートしており、ファン同様まだまだ“おっさんずロス”は止まない様子。
一方、『チア☆ダン』では徳尾氏が脚本家を務めるのは第3話から。ドラマでは回によって脚本家が変わることがしばしばあるが、それによる展開の違いで視聴者の不満を煽ることも少なくない。このように不安要素も残る『チア☆ダン』だが、『おっさんずラブ』ファンを上手く取り込めることができるだろうか――?
記事内の引用について
徳尾浩司公式ツイッターより https://twitter.com/tokuo