今年も「天皇賞・秋」がやってきました。スペシャルウィークがレコード勝ちしてから10年の歳月が流れていることに驚かされます。驚くといえば、今年もホッカイドウ競馬のコスモバルクが参戦してきました。JRAで連対したのが3年前のオールカマーの2着。ジャパンC、有馬記念、日経賞、天皇賞・春、宝塚記念とすべて2ケタ着順の大敗続き。3年前の天皇賞・秋では直線でヨレてカンパニーなどの進路を妨害。非難の的となりました。天皇賞に出走したくとも夢かなわなかったサンライズマックスやナムラクレセント、スマートギア。出走基準の無情さが残ります。
さて、京都では「スワンS」が行われます。注目しているのがホッカイカンティ。前走のポートアイランドS(5着)は出負けし、4角では前が壁。直線外に持ち出しベッラレイアと馬体を併せて追い込んできました。0秒3差なら収穫十分。芝1400メートルは谷川岳Sを圧勝しているベストの距離。スワンS出走順位が29番目からのラッキーな参戦。“菊男”浜中ジョッキーにバトン。胸騒ぎがします。
東京のメーンは「ブラジルC」。昨年から2100メートル戦に変更。その昨年は直線追い込んできた馬が上位を独占。その中に優勝したマイネルアワグラスがいました。ただし、当時のアワグラスはシリウスSを勝ち、勢いに乗っての挑戦。今回は休養明けと57キロのハンデが微妙です。
そこで、キングトップガンに注目です。京都大賞典からの挑戦で、昨年の目黒記念が6着に善戦。スタミナ戦が得意。ということは、ダートでも同様のことがいえるわけです。
実際、4歳時にはダ2000メートルの鷹取特別で、クリーン以下に快勝。ダ1700メートルで3勝していますが、本来はもっと距離が長い方が断然いいタイプです。
ダートのオープンで2勝、重賞1勝のゼンノパルテノン相手に雅Sで接戦した実績。さらに末脚をフルに生かせる東京で、スタミナ勝負のダ2100メートル。ハンデ54キロも後押しです。