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マイルCS(GI 京都芝1600m 18日) 本紙・谷口は上昇一途スーパーホーネットで勝負!

 次元が違うスピードで1997、98年を連覇した希代のマイラー・タイキシャトルは別格として、荒れ馬場のターフの中、過去10年を振り返っても、例年、胸のすくような追い込みが“ハマる”京都外回りのマイルCS。今年もスズカフェニックス、アグネスアーク、カンパニー等、名刀の切れ味を誇る末脚自慢が集結した。ゴール前は手に汗握るデッドヒートが繰り広げられそうだが、中でも、スワンSで重賞初V、勢いは一番のスーパーホーネットを◎に指名する。
 「高級国産馬よりお代は安かったが、この馬は走るよ。いずれ必ずGIを獲れる馬に成長する」と、まだ心身ともにひ弱かった2歳夏の時点で秘めたるポテンシャルの高さを鋭敏に感じ取ったのは、かのトウカイテイオーの調教役で知られた敏腕・北口助手。

 そして、その敏腕から騎乗技術を伝授され、腐らずに日々の調教にまたがり、15日の最終追い切りで「もう抜群だった」とレースで騎乗する藤岡佑にひと声掛けた小林慎ジョッキー。医者からの大病を告知されながらも、「オレの命にかえてでも」と入院を頑として受け入れず、昔ながらの職人気質を貫き通した担当の松下さん。そのみなの熱い想いなくして「反動どころか、馬体はさらにたくましくなっている。力負けした昨年のマイルCS当時とは馬が違う」と矢作師が巻舌で絶賛する天高く馬肥ゆる充実の4歳の秋は訪れなかった。
 「最終追い切りはすごくいい反応だったし、ようやく、本当の実が入ったね。鞍上がこの馬に対して一番自信を持っているから、あとは彼に任すだけ。とってもいい状態で出せるし、私自身ワクワクしている。きっと素晴らしいレースになると思うし、ファンの皆さんも馬券を一杯買って応援してください」
 栗東一オープンな厩舎で、ファンに愛されている矢作厩舎のチームスピリットが、大一番でついに結実する。

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