市川美織は10期生としてAKB48に加入。「フレッシュレモンになりたいの〜」との独特のキャッチフレーズですぐにファンの間で話題となり、はじめて参加した第3回総選挙では39位にランクイン。将来を期待される“次世代”メンバーとして注目を集めた。メンバーに点数をつけているという島崎遥香は、当時、アイドルとして「100点」と絶賛していた。しかし、最初のインパクトが強すぎたためか、その後は思うように人気を伸ばすことができず、総選挙では、58位(第4回)、57位(第5回)となった。総選挙では、「フレッシュレモンは、もう皆さんに飽きられてしまっているんじゃないかって…」と語ったこともあった。
そんな彼女の転機は、まず、NMB48と兼任することになったこと。大阪・難波を拠点にするNMB48は“お笑い”が得意なメンバーが多いため、“不思議系キャラ”の彼女を年下メンバーが「レモンばばあ」とイジリはじめたことで、これまでにないイジラれ方と話題となった。さらに、AKB48のファンで知られる小林よしのり氏が大絶賛。市川を“妖精”と語る小林よしのり氏は、「漫画で可愛い子を描いて、それが3次元に出てきたような、典型的なカワイイ顔だ」と語る。ちなみに、もし、市川にスキャンダルが発覚した場合は、「寝込む」とのこと。
さらに、市川に対して、お笑い芸人の有吉弘行も、「こいつ、面白いんだよ」と評価している。有吉がタレントの人生相談を受ける番組の企画で、将来の夢を「レモンになりたい」「レモンになって紅茶の上に浮かびたい」と語る市川に、有吉は、「これはとっても大事なことなんだけど、たくさん日光を浴びること」とアドバイス。この番組でのインパクトは大きかったようで、ようやくAKB48の“レモンキャラ”が世間に認知された。
「将来の夢はレモン」と語る“不思議系キャラ”の市川美織だが、実はAKB48に加入する前には、そのキャラからは想像もできない苦労話を持っている。当時、別の事務所に所属していた市川は、契約が更新されず、その事を親に話せなかった彼女は、「事務所のレッスンに行ってくる」と家を出て、公園で時間を潰していたという。
苦労人・市川美織は、今後、どんなレモンになっていくのか。期待したい。