トップは、西川周作(サンフレッチェ広島)。元々、今回の一番のサプライズは彼本人にではなかったか? ずっと代表試合に呼ばれていながら、結局選ばれなかった。確かに経験が大事ではあると言うが、もう少し代表試合に出してくれれば良かったのにと、筆者は思う。右利きなのに、左足の方の精度が良いなど、器用な面も持ち合わせている。
次は、都築龍太(浦和レッズ)、今年試合出ていないが、瞬発力、特にPK戦等では絶対の自信を感じる。外国人選手相手にも怯むことがない。自分と関係ない乱闘でも、仲間の為ならガンガン前に出るのも熱いハートの持ち主の証拠。
イゴール・マシエウ・ピーレス(シュライカー大阪)、そう、ブラジル人のFリーグ(フットサル)の選手だ。2009年度のMVP 最強のゴレイロ(GK)である。難しいことは抜きにして、帰化してもらいたい選手の1人だ。充分な威圧感、抜群の瞬発力、厳つさと三拍子揃っている。自分でゴール決めたりする日本にはいないチラベルトタイプになり得るかも。
DFは、外国人にも負けない身体と、ハードワーク出来るクレバーな選手を選んでみた。
栗原勇蔵(横浜F・マリノス)は、プレイは勿論、私生活でも数々の武勇伝の持ち主らしくフィジカルは屈強だ。空中戦でも相手をバチコンと跳ね返す! W杯経験者の中沢と松田も一目置く日本人離れしたDFだと思わせる。
次に選んだ高木和道(ガンバ大阪)は、188cmの長身で、空中戦は勿論、カバーリングも上手で、長身選手に有りがちな足元が弱い、ということもない。攻め上がったりするタイプではなくどっしりと構えるCBだ。代表の試合に出た時は、緊張のせいかあまりプレイは良くなかったようだが、ただ試合に出して慣れさせればきっちり出来る選手だろう。
加地亮(ガンバ大阪)は、前回のドイツW杯で不動のSBだった。今でも劣らぬ豊富な運動量と、果敢なオーバーラップや前線への飛び出しは、現代表の内田より優れているかもしれない。前回で代表引退しているが、先日のインタビューでは「次回のブラジル大会は狙うかも…」なんて嬉しい発言をしてくれている。
そして、安田理大(ガンバ大阪)は、イビチャ・オシムからも絶賛されたSB。右利きであるが、左SB担当が多い。攻める意識が非常に高い。クラブワールドカップでは、あのクリスチャーノ・ロナウドとユニフォームを交換していた。(笑)
坪井慶介(浦和レッズ)は、とてもクレバーな選手で、以前はプレミアリーグからのお誘いも受けたこともある。そしてディフェンスは、フェアプレー賞も受賞したことあるように、とてもクリーンだ。彼こそ、もう少し代表で使った方が良かったのではないだろうか。
中田浩二(鹿島アントラーズ)は、SBもボランチも両方こなせる器用人だ。現代表の駒野、阿部や今野に全くと言っても良いくらい引けを取らない便利屋で、なぜ呼ばないか不思議だ。怪我の影響なのだろうか…スイスリーグでも活躍していたし、トルシエ〜ジーコ〜オシムの外国人監督からはずっと呼ばれていたはずだ。(続く)
<筆者タケルー、1972年生まれスポーツ全般大好き駆け出しライター。夢はnumberの編集長。高校の後輩に日本代表の中村憲剛と先輩に志村けんがいるのが自慢(共に面識なし)>