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オリックス担当記者が分析、日本ハム戦“残り8試合”がCS進出逆転劇のポイントに!

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福良淳一監督(オリックス)

 CS進出を目指し、『ミッション・オクトーバー』を発信中のオリックスだが、ロッテとともに3位争いを繰り広げていたソフトバンクが、17日のオリックス戦から破竹の勢いで9連勝。3位争いを一気に抜け出し、日本ハムを2位の座から引きずり下ろし、首位の西武と5ゲーム差にまで迫った。福岡に行くと、「盆明けのホークスは弱い」という声を毎年のように耳にするが、今年はソフトバンクの真夏の快進撃によって、パ・リーグの順位争いの景色も一変した。

▼8月21日〜26日 オリックス・バファローズ戦績

【対東北楽天ゴールデンイーグルス 楽天生命パーク宮城】
21日
●岩本輝(先発はK-鈴木) 5-6 則本昂大○
22日
○山岡泰輔 3-1 古川侑利●
【対千葉ロッテマリーンズ ZOZOマリンスタジアム】
24日
○ディクソン 3-1 二木康太●
25日
●増井浩俊(先発はローチ) 5-6x 内竜也○(先発はチェン・グァンユウ)
26日
○西勇輝 8-1 種市篤暉●

※115試合52勝58敗5分け。パ・リーグ5位。首位の埼玉西武ライオンズと13ゲーム差、CS進出圏内の3位の日本ハムと7ゲーム差。残り28試合。

 オリックスはパ・リーグの中で最も試合の消化が早いので、CS進出は極めて厳しい状況にあるが、各チームとの残り試合数と、ここまでの戦績を見てみたい。

西武 5試合(6勝12敗2分け)
ソフトバンク 7試合(7勝11敗)
日本ハム 8試合(8勝9敗)
ロッテ 2試合(13勝9敗1分け)
楽天 6試合(7勝11敗1分け)

 このデータを見て、ひとつ希望として捉えることがあるとするなら、7ゲーム差の3位、日本ハムとの直接対決を8試合も残していることだ。今シーズンは戦績も拮抗しており、苦手意識はない。日本ハムの思わぬ陥落はCS進出を狙うオリックスにとって好材料である。今週は28日のサンマリンスタジアム宮崎、30日に京セラドーム大阪で日本ハムとの対戦が組まれているだけに、ここで連勝しゲーム差を縮めなければならない。

 チームもここに来て、西勇輝、山岡泰輔、ディクソンに勝ち星がつきはじめ、中継ぎ陣の黒木優太、近藤大亮も戻ってきた。“オリの神童”山本由伸も150キロのカットボールを披露するなど、成長が止まらない状態。野手に関しては未だに首脳陣の苦悩が伝わって来るが、最近は足が速い小田裕也や福田周平の出塁率が上がって来ているだけに、足を絡めたプレーも多く見られるようになった。

 泣いても笑っても残り28試合。CS進出の可能性がある限り、福良オリックス3年間…代行時代から含めれば4年間の集大成をぶつけてもらい、奇跡の9月を演出してもらいたい。そのためにも残り8試合の日本ハム戦は全試合取りに行く必要がある。

取材・文・写真 / どら増田、垪和さえ

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