エビ中といえば、ももいろクローバーZの妹分。昨年2月には松野莉奈さんが致死性不整脈で急逝して、今年1月には廣田あいかが転校(=脱退)。紆余曲折を経て、6人体制となった新スタートで、直美は文字どおり強力にして巨大な助っ人となった。エビ中ふんする刑事(でか)が街を捜索していると、直美ふんするデカすぎるダンスクイーンが出現して、ダンスバトルを展開するという内容のMV。メンバーが、直美プロデュースのブランド・PUNYUSの衣装を身にまとっているのは、見どころのひとつだ。
そんな直美に比べると、世界的なネームバリューは劣るが、ジワジワ広がりつつあるのは野性爆弾・くっきー。顔面を白塗りにした有名人のものまねや、独創的な似顔絵・造形物で、現在バラエティ番組に引っ張りだこ。思わずクスッと笑ってしまう創作物を展示した個展は、予想を上回る来場者が押し寄せ、今年3月には、初の台湾進出。1か月でおよそ10万人も動員している。
そんなくっきーが音楽プロデューサーとして制作陣に加わったのは、今年上半期のブレイク俳優№1の呼び声が高い志尊淳の主演映画『劇場版ドルメンX』。6月15日に公開された同作は、宇宙人たちが地球侵略のためにトップアイドルを目指すテレビドラマの劇場版。くっきーは、キャストとして出演する同じよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の130R・ほんこん、チュートリアル・徳井義実とは別の形で、作品に花を添えた。
“インスタ女王”直美、今旬芸人のくっきーとは違う角度で16年、音楽シーンに革命を起こしたのは、オリエンタルラジオ(中田敦彦&藤森慎吾)。オリラジを中心としたダンス&ボーカルユニット・RADIO FISHが『PERFECT HUMAN』をリリースすると、日本有線大賞・有線話題賞、日本レコード大賞・企画賞などを受賞。念願のNHK『紅白歌合戦』に初出場して、とかく話題をさらった。ここ最近は鳴りを潜めているように思われるが、9月にはライブハウスツアー『RADIOFISH TOUR2018“NEWTON”』で東名阪を周る。
そんなRADIO FISHが、女性アイドル界に初進出。チームしゃちほことの初コラボソング『BURNING FESTIVAL』を、8月29日にリリースする。しゃちほこは、先のエビ中の妹分にあたる名古屋発5人組アイドル。名古屋といえばSKE48、男性アイドルグループのBOYS AND MENなどがヒットチャートを賑わせているが、しゃちほこもご当地では負けていない。
直美、くっきー、RADIO FISH。エンタメ界で神風を吹かせた革新的な芸人たち。未知なるアイドルの領域に踏みこんで、どんな歴史を重ねるか。セールス面でも期待がかかる。