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春のGI開幕 高松宮記念 25日(日)中京11R 本紙・清水はシーイズトウショウ◎

 群雄割拠といえば聞こえはいいが、裏を返せばスプリント界に新生の出現がなかったということ。素直に前年の結果から洗い直してみれば、自ずとと答えは見えてくる。
 ◎はシーイズトウショウだ。スズカフェニックスやマイネルスケルツィなど、人気を背負いそうで、かつ新たな顔ぶれといえば7-8Fを主戦に置く馬たち。距離適性という意味では、シーイズの右に出るような器ではない。
 そこで昨年のレースを思い出してみると、同馬はオレハマッテルゼ、ラインクラフトに次ぐ3着に健闘。しかも、それは「前哨戦のオーシャンSで体重が減り、それを維持するので精いっぱいだった」(池添騎手)と体調不良を伴っての結果だ。ちなみに、このような状態にもかかわらずプリサイスマシーンには先着を果たしている。
 「今年はぶっつけで調整してきたが、去年のような心配はありませんからね。非常にいい感じで調整できました」
 鞍上が胸を張ったように、状態は間違いなく昨年以上。8歳と上がり目に乏しいプリサイスにはまず負けないと読んでいいはずだ。
 また、このコメントによると、スプリンターズS→香港スプリントの惨劇((8)(10)着)から懸念される年齢的衰えも的外れということ。この馬は急坂の不得意な典型的な平坦巧者。加えて「輸送もあまり良くはない」(池添騎手)となれば、中山での敗戦は気にしなくていいだろう。もっとも「追い切りすらまともにできなかった」香港スプリントなど、論外といえる。
 ディフェンディングチャンプ・オレハマッテルゼには敬意を表して△印を打ったが、近走成績が散々。昨年の勢いがあからさまに殺がれている現状を見れば、2馬身差弱の逆転を考えるのはしごく当然のことだ。
 押し出されるような形ではあるが、やはりシーイズが勝利に最右翼。他陣営が気にしてやまない週末の雨予報も、テイクオーバーターゲットを下したセントウルSからマイナス要因にはなり得ない。
 この1回中京開催では同じく6FのファルコンSが組まれていたが、同レースはサクラバクシンオー産駒が1-3着を独占。血の勢い&コース適性も心強いデータといえる。

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