これまでは、マイケルさんの専属医であるコンラッド・マーレー医師が麻酔薬・プロフォールを過剰投与したため急死したとされ、マーレー医師は過失致死容疑で訴追されている。
しかし、同番組でのインタビューに対しマイケルの父ジョセフ・ジャクソンさんは「自分はマーレー医師を知らない。誰が彼に治療費を払っていたのか疑問。マイケルではなく、他の誰が払っていたのか?」と第三者の指示でマーレー医師が過剰投与した可能性を示唆した。
さらに、「死の兆候はそこらじゅうにあった。マイケルは母・キャサリンや自分の専属カメラマンに『僕は殺される…』と言っていた」と衝撃の告白。マイケルが作成したとされ公開された遺言書についても、「偽造だ。2002年7月7日にロスで作成されたが、マイケルはその日、ニューヨークにいた。サインも偽物」と話した。
同番組の取材にマイケルさんの死に疑問を抱き、メディアを通じて「近々、我々は(死の)証拠を手に入れる」と宣言していたマイケルさんの元弁護士ピーター・ロペスさんは今年4月にロス市内の自宅で拳銃自殺。しかし、周囲に凶器の拳銃はない怪死で、妻やハウスキーパーは取材に応じず。
さらに、専属カメラマンのジョン・ウィルコック氏もすでに亡くなっており、メールで一度は取材にOKを出した妻は数日後にNGを通達してきた。
何やらマイケルさんの死の真相を追う人々が“見えない力”により“口封じ”をされているようだ。
今年5月にはロスの地元ラジオ局でジョセフさんや、マイケルさんの弁護士ブライアン・オックスマンさんが生出演しマイケルさんの死の疑惑を生放送で訴えた。
オックスマンさんは「これは陰謀である」と断言。マイケルさんの自宅に監視カメラが設置されていたことを初めて明かし、「なぜ(死後)1年も経ったのに、監視カメラの映像が発表されないのか?」と監視カメラの映像が何らかの“証拠”を握っていることを伺わせた。
この番組だけでも偽造された可能性が高い遺言書、いまだに非公開の自宅の監視カメラ映像というマイケルさんの死の真相の“カギ”を握りそうなものの存在が浮かび上がったが、数少ない真相を知る人物である訴追されたマーレー医師が法廷で何かを語ることはなさそうだ。