トーセンカルツェ(牡、美浦・大久保洋厩舎、父デュランダル、母オーキッドオアシス、日曜6R芝1600メートル出走予定)
先週、除外の憂き目にあったが、入念に乗り込まれ仕上がりは万全。「除外の分、乗り込めたし、力を出せる状態に仕上がっている」と鈴木助手もデキに太鼓判を押す。
ケイコでの動きの良さには定評があり、同助手も「追ってからしっかりしている。気性的にも初戦向きのタイプなので楽しみ」と期待を寄せる。鞍上に吉田豊騎手を配し、必勝態勢で臨む。
オメガブルーライン(牝、美浦・鹿戸雄厩舎、父スウェプトオーヴァーボード、母レイライン、土曜5R芝1400メートル出走予定)
「気持ちが走る方に向いている。カッカしやすいタイプなので、初戦でこそ」と黒岩助手がデビューVに気合をみなぎらせている。
馬体も430キロ台とあって、仕上がり早のタイプ。今週は坂路で800メートル56秒6→41秒6→12秒6を馬なりでマークした。「太め感はまったくないし、馬体はできている。ケイコ通りに走れば上位でしょう」と強気だ。鞍上には北村宏騎手を予定。
【小倉】
カレンナホホエミ(牝、栗東・橋口厩舎、父タイキシャトル、母テンシノキセキ、土曜5R芝1000メートル出走予定)
宮崎県出身のトレーナー陣頭指揮のもと、初戦Vを目指して乗り込まれてきただけあって、態勢は整っている。母は同厩舎に所属し、セントウルSとフェアリーSの重賞2勝、小倉日経オープンも2勝しており、まさに小倉デビューにうってつけの血統といっていい。
「順調に仕上がってきた。お母さんに似て、いいスピードがありそう」と橋口調教師も期待大。鞍上には武豊を配す予定だ。
コウエイマーチ(牝、栗東・山内厩舎、父フジキセキ、母コウエイロマン、土曜4R九州産限定芝1200メートル出走予定)
九州産といっても母は1998年の小倉3歳Sを制しており、血統的には一般馬と比べてもまったく見劣りしない。調教の動きも抜群で、8日の栗東坂路では800メートル52秒1→38秒0→12秒6と新馬勝ちの水準を優に超えている。
「動きはいいし、馬体もきっちりできている」と山内調教師。
【札幌】
クールジャズ(牝、栗東・目野厩舎、父アフリート、母レディピーチ、土曜4Rダ1000メートル出生予定)
今週のアイビスSDに出走するクールシャローンの半妹で、短距離戦での活躍が期待される。
「まだ緩い面があるけど、全体的にいいスピードを持っている。うまく成長すれば先々は楽しみ」と小林徹騎手は将来性を高く評価する。
ナンヨースラッガー(牡、栗東・山内厩舎、父シンボリクリスエス、母ミュージー、日曜4R芝1200メートル出走予定)
早い段階からビッシリ仕上げてくる山内勢らしく、馬体も引き締まっていてデキの良さが際立つ。
「先週でも使えたけど、大事を取って1週延ばした。これで完ぺきな仕上がりになったし、動きもゲートも水準以上。楽しみだよ」と榊原洋厩務員は期待十分だ。