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小倉記念追い切り速報 ミヤビランベリ 攻めのケイコで重賞V2だ

 再度、気持ちはひとつ。「第44回小倉記念」(JpnIII 芝2000m 8月3日)の追い切りが30日、栗東トレセンで行われ、ミヤビランベリがさらに上昇を思わせる走りを披露した。前走の七夕賞は7番人気で鮮やかに逃げ切ったが、人気薄の甘いマークだけが勝因ではない。きっかけをつかんだ今、成長力のある血統からは目が離せない。

 あの激走がフロックではなかったことを証明する。七夕賞の覇者ミヤビランベリがさらに調子を上げてきた。
 「確かに前走はマイペースで逃げられたし、すべてがうまく運んでくれた。でも、勝因はそれだけじゃないですよ。もともと期待の大きかった馬で、骨折で出世が遅れなければもっと早くに重賞で活躍できたはずだから」と牧田助手は強調した。
 父オペラハウスはメイショウサムソン、テイエムオペラオーの父として知られる。成長力に富み、もうひとつの大きな特徴は夏場に強いことだ。母系にはホリスキー、マルゼンスキー、テスコボーイと古くから日本に根付いている種牡馬の名前が見られる。もちろんこちらも、高温多湿の日本の気候にフィットしたからこそ、生き残ってきた血統だ。
 血の背景を裏付けるように、この中間、ランべリの動きはいい。
 「最近は精神面でも成長してきて、どっしりした風格というか、重戦車のような雰囲気が漂ってきた。いい感じになってきましたね」
 ただ、そんな充実一途の馬にも、不安点はひとつある。テンから競られると持ち前の粘りを発揮できないことだ。しかし、今回はどうしても逃げたいという存在はない。
 「メンバーを見渡してホッとした。他に行きそうな馬がいないのは何より。それでも、前走よりはマークがきつくなるでしょうが、自分の競馬さえできれば結果は期待できる」
 ハンデも陣営の見込み通り55kgで落ち着いた。「この馬自身、まだまだ底を見せていない。このハンデなら十分楽しみを持って臨める」
 サマー2000王者へ、重賞連覇も十分ありそうだ。

 【最終追いVTR】角馬場で体をほぐし、CWコースへ。ラストは鞍上の大きなアクションの割に反応がひと息だったが、攻め馬は動かないタイプ。中2週でこれだけのケイコができれば、態勢は整ったといえる。

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