なかでも総合力で勝っている2歳女王◎トールポピーは現在、連対率100%。阪神JFはレースラップも速く、道中は各馬もまれる厳しい展開。トールは中団の外を追走し、最後はしっかりとした脚取りで一気に前を捕らえました。
一頭で抜け出すとソラを使うということでしたが、池添騎手の追い出しのタイミングは絶妙。かなり若さを出していたトールを勝利に導いた手綱さばきはさすがです。阪神JFはかなりレベルの高いレースになりましたから、今年は抜けた存在がいないというよりも、全体的に層が厚いといった感じでしょう。
前哨戦のチューリップ賞は内枠発走からスタートを決め、好位追走。道中は少し掛かり気味になっていましたが、直線では馬場の真ん中から伸びて、勝ち馬にハナ差まで迫る好内容。元来、使われながら良くなるタイプですし、復帰戦としては上々の滑り出しです。
最終追い切りは牡馬との3頭併せ。3頭の真ん中で気を抜かないように、ギリギリの位置で我慢させました。折り合いもついていたし、両サイドの牡馬からのプレッシャーはかなり利いていたようです。
舞台は三たび、阪神のマイル。昨年、ウオッカ(2着)で悔しい思いをした角居師の夢をかなえます。