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女がドン引く瞬間(37) 〜笑えないドッキリを仕掛ける男〜

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写真・City Foodsters

 相手を驚かせた後に喜ばせるというサプライズ演出を好む女性は多い。しかしカフェ店員・佐奈さん(仮名・23歳)の彼氏は、サプライズでなく、驚かせることに重きを置くドッキリ行為を頻繁に仕掛けてきたという。

 「彼はテレビやインターネット動画のバラエティが大好きな人でした。そのため、番組の企画に影響されたドッキリを毎回仕掛けてくるのです。ある時は、私の部屋のクローゼットで待ち伏せして、帰宅後にいきなり大声で驚かせてくる時もありました。あの瞬間は、心臓が止まりそうになりましたし、合鍵を渡していたことを後悔しましたね。不審者が部屋で待ち伏せした後、暴行された事件なんてのもありましたし、笑えませんでした」

 他にも佐奈さんは、自分がシャワーを浴びている間に、ドライヤーの中に小麦粉を入れられ、起動後に粉が顔にかかるというイタズラも仕掛けられた。そのため、部屋中に粉が飛び散り、掃除が大変だったこともあったという。

 そんななか、あるドッキリが彼女を完全にドン引きさせた。

 「私が1番嫌だったドッキリは、自室のベッドの上で起こりました。彼に体を触られている時、いきなり『あ、ヤバいヤバい! 佐奈の取れちゃった!』と急に大声で焦り始めたのです。そして彼の手を見ると、そこには赤い血の付いた肉片がありました。私は自分の体の一部が何かの間違いで、ちぎれたと思い『うそ、うそ、え……』と戸惑っていると、次の瞬間、彼が大きく口を開けて笑い始めたのです。私は、『またか』と思いました。どうやら彼はわざわざスーパーで生肉を購入し、血のりを付け、私の下腹部に触れた後、それを見せて怪我をしたように思わせたのです。そして明かりをつけると、そのくだらないイタズラのせいで、シーツには垂れた血のりがベットリと付いていており、さらにドン引きしました」

 その後、彼からは何度も謝罪されたというが、佐奈さんは、「ここまでする彼にはもうついていけない」と思い、後日別れを切り出したという。

(取材/構成・篠田エレナ)

写真・City Foodsters

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