エイベックスのレコードレーベル「rhythm zone」で自分のCDを宣伝する ICONIQが、同じ曲、同じ雰囲気で「資生堂 マキアージュ」と、航空会社の「ANA」と、「スターバックスコーヒー」と、エイベックス系の音楽配信サイト「mu-mo」のキャラクターを務めたCMが連続で流れている。この先イタリア車の「MASERATI」と、何を売っているのか不明な「kitson」という会社のCMも続けてやるらしい。新聞とカーナビと宝石屋だとか、最近流行のコラボCM。曲が爽やかなせいか、思ったよりウザくないのだが、何のCMだか分かりづらいのが難点。そしてどれもICONIQの坊主頭が全部の商品のリアリティを消してしまう。コアラと同世代の人間だけが感じるのかもしれないが、EXILEのATSUSHIとのツーショット写真の彼女を見ると、どうしても「ビルマの竪琴」で中井貴一が演じた水島上等兵を思い出す。最新のファッション誌の表紙になっていても、何か古ぼけた感じがするのだ。
そんなICONIQの話題が上がるたびにエイベックスの「お荷物ユニット」として引き合いに出されるGIRL NEXT DOOR。つい最近も、ジョイントライブがガラガラだったとか、ネットでは散々な言われ方だ。しかし、エイベックスの「ダメ組」と言われれば言われるほど話題になるガルネクは、前より人気を盛り返している。今や「ガルネクのライブはおトイレタイム!」という、スマップ中居にも匹敵するおいしい称号?ももらったし、最近バラエティ番組に出だした千紗は、意外と面白いので、ブレイクする可能性もある。
そしてICONIQとキャラが被っている他事務所(ヴィジョンファクトリー)の谷村奈南も、例の「ファンタ・バンド」などで忙しい。今年大学(青山学院大学法学部)を卒業し活動が活発になった巨乳の谷村は、バイリンガルの“知的エロ”ではあるが、実は気が小さい。この性格が何事にも「自信の無い」現代の若者たちからすると、とっつきやすいかも。
実はこの両者とは、ファンがバッティングしないICONIQ。残るはオシャレ系のOLや一流好みの男性からの支持だが、今は彼女のような「完璧」はウケなくなってきているので、苦戦はやむをえないだろう。しかし、歌やダンスの実力や顔や美脚は並のアイドルの比ではないそうなので、これから頑張って活躍してほしい。「大型新人」としてね。(コアラみどり)