そこでは、「愛人による洗脳」といった一連の報道内容を否定し、オフィス北野の森昌行社長による度重なる裏切り行為があったと報告。さらに、「マネージャー、従業員に対する給与は社会一般の常識から大きくかけ離れた高額な水準」であったとも暴露されている。
事務所では、マネージャーに高額報酬が支払われる一方で、所属タレントの収入は「現代では生活保障上考えられない支払いのまま放置」されていた。井手らっきょが活動拠点を熊本に移したのも窮余の策だったようだ。
高額報酬の具体的な数字は明示されていないが、そもそも芸能マネージャーの給料相場はどのくらいなのだろうか。
「芸能マネージャーというと、華やかな仕事のように思えますが、実際はとてつもなく地味です。給料は一般的な会社員に比べて低く、最初は見習いから入り、給料は大手の事務所でも20万円前後からのスタートが多いようです。小さい事務所だと、それ以下となります。そもそも新卒の正社員としてマネージャーを募集している事務所は少なく、アルバイトや契約社員からのスタートとなるので、雇用形態は不安定だといえるでしょう」(芸能業界関係者)
給料が安いばかりではない。タレントのマネジメントは、私生活全般に付き合う必要があるため、生活は不規則になる。
「9時5時で終わる仕事ではないのはもちろん、タレントの移動先への付き添いや、スタッフへのあいさつ回りなど、常に動き回る必要があります。事務所によっては、自分の車を持ち込み可能な人間を募集していることもあります。仕事とプライベートの境目があいまいなため、そこでかかる車の整備代やガソリン代などがすべて支給されるとは限りません。場合によっては、経費持ち出しといったこともあるのです」(前出・同)
芸能事務所のウェブを見ると、マネージャーは常時募集がかけられてる職種である。それほど入れ替わりが激しく、激務なのは確かだろう。