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劇団員殺害事件 「LINEを交換して欲しかった」37歳男の信じがたい供述

 「LINEを交換して友達になりたかった」
 戸倉高広容疑者(37=職業不詳)が信じがたい供述を始めた。

 昨年8月、劇団員の加賀谷理沙さん(当時25)が東京都中野区の自宅マンションで殺害された事件が急展開を見せ、発生から約半年を経た3月12日、戸倉容疑者が福島県内の実家で逮捕された。
 捜査関係者によると、戸倉容疑者は、昨年8月24日に矢吹町の実家から上京。翌25日午前0時半過ぎに帰宅中だった加賀谷さんを見かけ、「マンションの部屋に入る加賀谷さんの後をつけた」と供述しているという。マンションの入り口は当時、オートロック式ではなかった。加賀谷さんとは「面識がなかった」と話している。
 「8月25日の深夜、加賀谷さんは玄関先で全裸にタオルケットを顔に被せられた状態で死亡していました。首には1〜2センチの紐状のもので絞められた圧迫痕があり、司法解剖で窒息死と判明。室内からは加賀谷さんのリュックサックやワンピース、エアコンのリモコンなど10数点のものがなくなっており、いずれも犯人が持ち去ったと考えられています」(捜査関係者)

 加賀谷さんの友人や知人などが捜査対象になる中、近所のマンションで一人暮らしの若い女性の部屋から、同じようにエアコンのリモコンが盗まれるという事件があったことが判明。集中的に捜査が行われたという。
 「関連性はまだ分かりませんが、当時、その事件が起きた同じマンションに戸倉容疑者は住んでおり、並行して進めていた加賀谷さんの事件直後に引っ越した近隣住民のピックアップでも、戸倉容疑者が浮上したのです。しかし、何より決め手となったのは加賀谷さんが抵抗した際に爪の間に入ったと思われる皮膚片と、胸部に付着した汗と唾液のDNA型。2月中旬ごろに戸倉容疑者から任意で検体の提出を受けたところ、それらが一致したのです」(同)

 事件当時、加賀谷さんの住むマンションから徒歩約5分、400メートルほど離れたマンションに住んでいた戸倉容疑者は、高校卒業後に福島県矢吹町から上京。都内でアルバイトを転々とする生活をしていた。
 「実家は祖父の代から続く税理士事務所を経営し、比較的裕福な家庭だったのでは。ただ、挨拶をしてもそっぽを向くし、自治会の共同作業に出てくることもなく、東京に出る前はあまり良いイメージが残っていません」(近隣住民)

 さらに中学校時代の同級生の話。
 「剣道を熱心にやっていて、優等生で真面目なタイプだった。学級委員長もやったこともあったが、もともと口数の少ないタイプ。3年ほど前の夏に同級生が集まって飲み会をやったときに来て、今は東京にいると話していた。変わらず普通の人間だったので事件を聞いて本当に驚いた」

 周辺関係者によれば、2013年からは都内の会社で働き始めるが、昨年3月に突如「結婚することになったので辞めたい」と言い出し退社したという。
 この元勤務先は、加賀谷さんが劇団員の傍らアルバイトをしていた居酒屋からほど近い場所にある。

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