たとえば、ブルガリアやルーマニアの家具付きアパートの家賃は300ユーロ(約3万1500円)以下。1軒家はなんと1万ユーロ(約105万円)程度で購入できる物件もあるという。
また、旧ユーゴ圏のクロアチア、モンテネグロ、マケドニアなどの国々も西欧人のリタイア先として近年注目を集めている。
「旧市街が世界遺産のクロアチアのドブロブニクは人気で、宮崎駿の映画『魔女の宅急便』の街のモデルともいわれています。隣国モンテネグロにも似た雰囲気の港町が多いですね。マケドニアでも同国第2の都市オフリドは湖畔のリゾート。いずれも月5〜10万円で暮らせます」(安田氏)
また、超穴場として挙げるならモンテネグロに隣接するアルバニア。名前を聞いてもピンと来ないが、物価はヨーロッパ最安とか。しかも、東欧では隠れた美人の産地として有名。「純朴な子が多く、金髪美女と仲良くなりたい、遊びたいという方にはいいですよ」と前出の風俗ライターは言う。
最後に移住先としては適さない印象が強いアフリカだが、エジプトのカイロは安く滞在できる場所としてヨーロッパでは人気。政情面で不安はあるものの、ローカルフードの屋台メシなら一食3〜5P(ポンド=41〜66円)。アパートや安宿なら1カ月800EGP(エジプト・ポンド=約1万500円)で借りられる。
大半はあくまで長期滞在のスタンスだが、同国もビザが半永久的に更新可能。中には10年以上住んでいる日本人もいる。気がかりなのはイスラム圏ということだが、宗教的な制約は決して厳しくはない。
「現地には外国人向けにお酒が飲める店もあります。風俗も表向きは一切ないことになっていますが、探せば意外とある。一生はキツくても1年くらい住むならいいかもしれません」(風俗ライター)
日本ではギリギリの生活でも国によってはセレブな暮らしも可能。そんな選択肢を視野に入れておくだけで、老後に希望が持てるはずだ。