search
とじる
トップ > スポーツ > 全米プロ選手権・最終日 遼が16番で驚異のチップイン

全米プロ選手権・最終日 遼が16番で驚異のチップイン

 男子ゴルフの全米プロ選手権は16日、米ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGC(7674ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、日本人史上最年少でメジャーの決勝ラウンドに進んだ石川遼は72で回り、通算8オーバーの296で大会を終えた。第3ラウンドで73だった藤田寛之は78とスコアを落とし、石川と並ぶ通算8オーバーだった。優勝は通算8アンダーのY・E・ヤン(韓国)が初V。

 石川遼は8オーバーからのスタートとなった最終日。勝負パンツの赤いズボンでスタートしたが、いきなり1番でボギーを叩いてしまった。同組で回るNo.2ともいえるミケルソンから激励されたのがプレッシャーになったのか。
 続いて3、4番のロングショートホールで連続ボギーとし、前途に暗雲が立ち込める11オーバーと後退してしまった。
 ところが、これでくじけないのが遼の若武者らしい魅力のあるところ。7番ロングホールに入ると果敢に攻めた。3オン1パットがバーディー。そして、前半最後の9番でも風にもめげずバーディーを奪い返し前半を終えて9オーバー。そして、勝負をかける後半に突入した。

 「遼がんばれ」。強風にのってウッズの声が聞こえたのか、遼が3ホールをパーでしのいだ後の15番ロングから弾けた。642ヤードの長いパー5だが、遼は確実に3オンに成功すると、グリーンのラインを読み切り「ナイス・バーディー」(ミケルソン)。
 そして、圧巻だったのは16番のミドルホール。遼の打った第3打はピンを目指してまっしぐら。なんとボールは直接カップに吸い込まれた。チップ・イン・バーディーだ。ギャラリーの大歓声が響き渡る。そこにウッズがいるのかと間違えるほどの大騒ぎ。やはり17歳の若武者はスターとしての資質を兼ね備えているといえるだろう。
 遂に最終ホールを迎えた。激闘を続けてきた4日間の集大成を見せる時である。第2打をバンカーに入れたが、「自信はあった」と言う通り、鮮やかにボールはピンそば30センチにピタリと寄った。またもや大勢のギャラリーが大歓声をあげる。
 結果は8オーバーで終わったが胸を張れ天才少年石川遼。近い内に必ず大きな仕事をするはずだ。
 石川遼の話 世界トップクラスの選手と回って、自分のゴルフができた。こういう舞台でプレーし続けたいと思った。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ