そんな中、『まんぷく』で毎日のように行われている「ある演出」が、一部の女性視聴者から顰蹙を買っているという。
萬平の部下である神部茂(瀬戸康史)は大阪を離れ、「たちばな栄養食品」の東京支社で働いており、神部は東京支社の近所にある大衆食堂の美人従業員である谷村美代子(藤本泉)に好意を持たれている。しかし、神部は香田タカ(岸井ゆきの)というフィアンセを大阪に残したままとなっており、二人が結ばれることはない。しかし、神部の同僚たちは“大阪のタカちゃんより東京の美代子さんのほうが美人だから結婚したほうがいい”といった言葉で神部をはやし立てるが、一方の神部は「いや!タカちゃんのほうが美人だ!」と譲らず怒る……というコミカルなシーンが放送されている。
ここだけならドラマの清涼剤として機能するのだが、問題はそのやりとりの頻度である。実は件の「美代子・タカ美人論争」は、美代子がドラマに登場する11週目から複数回行われており、視聴者の間では「もう美人論争は飽きた!」、「やりとりがしつこい!」との意見のほか、一部の女性視聴者の間では「朝から男性陣がこぞって美人定めをしていて非常に不快」、「美人だから即結婚するという図式が女性差別に聞こえる」と非難轟々となっているのだという。
現在、ドラマは萬平逮捕の影響から東京支社が閉鎖され、今後、ドラマに美代子が登場する可能性は低く、不毛な「美人論争」には一旦の終止符が打たれることになっているが、コミカルなシーンも「やりすぎる」とイヤミに聞こえるということか……。