同作は安藤サクラが主演を務め、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福夫妻をモデルにストーリーを描いている。現在放送されている第9週「違うわ、萬平さん」では、子どもが生まれたばかりの萬平(長谷川博己)が塩づくりを放ったらかし、新規事業である栄養食品「ダネイホン」の開発に熱中するという展開が描かれている。
そんな中放送された第50話では、福子(安藤サクラ)が、生まれたばかりの子ども・源に熱があると訴えても、萬平は「子どもは熱を出すもの」と取り合わず。仕事に夢中になるあまり「心配なら病院に行けばいい」などと突き放す場面が多々描かれた。一方、「たちばな塩業」の中でも塩作りに取り組む社員たちが「ダネイホン」チームに対し「楽をしている」と不満を募らせていた。それを耳にした福子は萬平に知らせたが「くだらん。そんなくだらないこといちいち僕に言うな」と一蹴。さらに子育てについても「仕事に集中したいんだ。子育てはお前に任せる」と言い放ち、福子が涙を流す展開になった。
このシーンについて視聴者からは、「萬平がクズすぎてびっくりした」「さすがにあの態度は見てて辛くなる」「よくも女性の地雷を次々踏み抜いていってくれたな…」などと萬平を批判する声が殺到。さらに「これ自分も言われてすごい傷ついた」「同じこと言われてすごい喧嘩したわ」などと、子育て中の女性層からの批判も多々見受けられた。
「妊娠中は過剰なほど福子に気を使ってきた萬平ですが、ここにきて周囲を見失うほどに仕事に熱中しています。女性側が子育てに専念していた時代背景ももちろんあるのですが、福子が49話で『男の人は奥さんに任せっきりにしない? 子育ては。でも萬平さんはそうやないと思ってた』と漏らした通り、実直で優しかった萬平の豹変ぶりに視聴者も戸惑っています。しかし、このことで福子への共感もさらに高まることに。作品としてはいい展開になりました」(ドラマライター)
子育て問題はもちろん、会社の未来についても注目が集まっている『まんぷく』。果たして今後、どのような展開が待ち受けているのだろうか――。