search
とじる
トップ > スポーツ > くいだおれ太郎 北京応援団長就任か

くいだおれ太郎 北京応援団長就任か

 くいだおれ太郎が北京へ乗り込む!? 8日に惜しまれながら閉店した大阪の名物食堂「くいだおれ」。そのマスコット人形として食堂以上(?)に大人気を誇ったのがご存じ、「くいだおれ太郎」だ。10億円での転売話が持ち上がるなど、彼の今後の“去就”が大注目されるが、そんな中、「北京五輪の応援団長」という栄えあるポジションが急浮上している。

 太郎ブームは日増しにそのスケールを大きくしている。
 4月8日に「くいだおれ」の閉店が発表されるや、その閉店を惜しむ声以上に太郎の移籍先への注目が集まったのは周知の通り。現在までにオファーを出したとされるところだけでも、甲子園球場、通天閣観光、サッカーJ2のセレッソ大阪、くいだおれの創業者である故山田六郎氏の出身地・兵庫県香美町などなどその数なんと約200件。
 また、太郎自身もこの日以来、超多忙の身に。その仕事内容がまたすごい。著書の出版とその記念イベント、スポーツ観戦、ミュージカル鑑賞や映画試写会への参加など、まるでセレブ系芸能人のような活躍ぶりだ。関連グッズの売り上げをはじめ、この間の経済効果だけでも10億円近いとする試算もあるほど。
 食堂「くいだおれ」の柿木央久取締役によると、「確かに約200件の問い合わせや買取のご相談があります。お話だけいただいている先方もあれば、具体的な金額を提示していただいているところもあり、私どもの中で『これはいいなあ』というアイデアは数件ありますが、まだ慎重に検討している状況です」とのこと。ちなみに10億円のオファー話についても「はい。ありました」と事実らしい。
 一体の人形ながら、通天閣や道頓堀のグリコ電飾などと並ぶ代表的な大阪名物になってしまった男だけに、人間の欲望に翻弄(ほんろう)されて数奇な運命をたどりそうな気配すら出てきた。
 そんな中、ふってわいたのが北京五輪応援団長の“要職”だ。
 「応援団にも『日本代表』があるとしたら、今、彼ほどそのポジションにふさわしい人物はいない」−こう断言するのは、日本の五輪関係者。
 日本人らしいメガネの似合うサラリーマン顔に、いわゆる“チンドン屋”のド派手な格好。そしてこの間につくりあげた国民的人気。よくよく考えてみるまでもなく、今、彼ほどスタジアムで応援する日本人を代表し、かつ熱狂させてくれる人物もいないだろう。
 現在、「自分探しの旅」に出ている太郎本人のコメントは残念ながら取れなかったが、前出・柿木取締役は「いいですねえ。太郎はスポーツ観戦が趣味ですから」と大乗り気。
 実は、太郎とスポーツのコラボレーションは前例が多い。最近でも今月の3日に、甲子園球場で阪神VS中日戦を観戦、また先月29日にはサッカーのガンバ大阪戦でキックインのデモンストレーションも行っている。90年代には国体観戦に出向いたり、さらには大リーグ・ドジャースの野茂英雄投手を応援するため、ロスへ飛んだことまであるのだ。
 「太郎の好きなスポーツ?そうですねえ、野球はたまに店内のテレビで観戦してましたけど…というか、野球以外のスポーツはほとんど見たことないと思います。いつも店頭に立ってますからね。基本的にはもちろん虎党で、金本選手の大ファンです」とのこと。実現すれば、星野ジャパンの心強いサポーターになってくれるというわけだ。
 前出・五輪関係者も「彼がスタンドにいれば、なにしろ盛り上がり方が違うはず。そしてもっと重要なのは、戦っている選手の緊張も解いてくれるだろうと思われることです。癒やし系の応援団長がいる国なんて、世界広しといえどもわが国だけになるはずですから。ぜひ北京にきてほしい逸材ですね」と熱烈なラブコールを送っている。
 太郎がスタンドで、北島を、オグシオを、愛ちゃんを、そして星野ジャパンや岡田ジャパンを応援する…考えただけでも楽しい光景ではないか。

○山田直稔氏も大歓迎
 現在、オリンピックの「日本応援団長」といって、まっさきに思い浮かべるのはこの人、山田直稔氏(82)だろう。ハオリ・ハカマ&金色のハット姿でスタンドを縦横無尽に走り回り、周囲の日本人の誰よりも大きな声で応援する、人呼んで“オリンピックおじさん”だ。
 ド派手な格好という点で太郎の好敵手となりそうな山田氏も、太郎の北京入りを大歓迎している。
 「まずハッピを作らないとダメだなあ。よしッ、オレがデザインしてやろう。いやいやスタンドに太郎君がいたら間違いなく盛り上がるし、オレと並んだらそりゃあ絵になりますよ。本当に来てほしいなあ」
 オリンピック応援歴40年を誇り、バレーボールの応援で有名な「ニッポン! チャチャチャ!」を“発明”したことでも知られる筋金入りの応援団長・山田氏だけに、太郎の団長就任にはことさら力が入る。
 「応援の心得? それはちょっとやそっとじゃ語り尽くせないよ! 本一冊分くらい言いたいことがあるから。まあ、太郎君が本当に来るんだったら、基本から叩き込みますよ」と英才教育を約束してくれた。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ