2011年にTVアニメが半年間放送され、舞台化や今年2月には劇場版の2作目が公開された『TIGER&BUNNY』。その主人公・鏑木・T・虎徹は、バディのバーナビー・ブルックスJr.に最初の頃「おじさん」と呼ばれる程の年齢ではあるが、(おそらくTVシリーズでは30代後半くらい)その実は近未来都市・シュテルンビルトで犯罪者達を相手にスポンサーロゴを背負い戦う、スーパーヒーローの1人だ。作中では、若くスタイリッシュなヒーローが目立つ中、若くもなく自身のヒーロー観も古く「時代遅れ」としばしば言われているが、己の信念を貫いて日々奮闘している。
性格は人情に厚く、おせっかいで世話焼きだが、大雑把で行き当たりばったりな一面も目立つ非常に人間臭い人物である。その姿に魅了される人間は多く、女子高生のブルーローズから想いを寄せられたり、同じくバーナビーには、最初こそ対立していが、紆余曲折を得て絶大な信頼を寄せられている。プライベートでは、妻の友恵は既に病死しており、一人娘の楓を実家に預け、現在一人暮らしをしている。つまりフリーである。
本題の口説き方であるが、好きなタイプを友恵から考察すると、聡明で美人でしっかりしたお姉さんタイプが好きな様だ。まだ左手の薬指に指輪をはめていることから、再婚は考えていない模様。
だが諦めなくても大丈夫! 突き入れる隙はある。虎徹はお酒が好きであり、世話好きでおせっかいな性格。自分の悩みを聞いて欲しいと言えば、ほぼ100%聞いてくれる。しかも鈍感なので、まさか下心ありで近づいて来ているなどとは思わない。最初は自分の悩みを話し、飲む回数が増えて仲良くなって来たら今度は虎徹の話を聞いてあげるのだ。虎徹は自分から自身の話をしないので、引き出して聞こう。未成年ならお茶に誘おう!
また、虎徹は別に“大人の男性”ではない。友恵にも「ヒーローでいて」と言われていたが、幼い娘を実家に預けてまで子供の頃になりたかったヒーローで居続ける・ピーターパンであることを忘れてはいけない。こちらが大人になって彼をフォローすることを考えよう。
<結論>一緒に楽しくお酒を飲むことから始めよう! 仲良くなって、虎徹の話を引き出して聞いてあげるのだ。
虎徹は、最近のアニメの主人公ぽくないですよね。90年代ぽいニオイがします。今の時代に、こういう主人公が増えて欲しいです。(福山理絵)