コンガリ焼けた素肌にビビットカラーの黄色いネクタイ、上下黒のスーツでビシッときめ、インナーにはベストまでしっかりと着用。まるで歌舞伎町のナンバー1ホストのようないでたちの秋山が、約10カ月ぶりに日本の報道陣の前に姿を見せた。
さっそうと会見場に登場するや決められたファイティングポーズはせずに深々と一礼。表情はかなり強張りっているだけに、ド緊張しているようにも見える。開口一番の言葉はやはり「年末の試合で多大なご迷惑をおかけしました」。すでに韓国では1日の会見で陳謝したが、この日も引き続き謝罪を繰り返した。
秋山に活気がないのは明白。参戦が決まった28日の韓国ソウル・ジャンチュン体育館で行われる「HERO'Sコリア2007」についても「リングにあげさせてもらうだけでありがたい…」とひたすら低姿勢で語るのみ。反骨魂は垣間見せることなく、終始緊張した面持ちを崩さなかった。
あるテレビ関係者によれば「ヌルヌル騒動のショックで長期缶詰状態だったんだから、会見で緊張するのは当然。ただ、いっそのことエリカ様みたいに『諸悪の根源は私の』なんて言ってくれたら面白かったんですけどね。まっ、そんなのあり得ないか…」。会見では汗をかくことを気にしてかタオルまで所持していたというから、少しナーバスだったのかもしれない。それだけに復帰戦を控えた秋山のメンタル面は気になるところ。しかし、そんな不安は必要ないようだ。
というのも、数々の選手育成を手掛けてきたHERO'Sご意見番の前田日明スーパーバイザーが「あと秋山クンはリングで結果を出すだけ。彼は大丈夫でしょう」というからだ。「さっきオレの息子のチ○コがオレに似て大きいんだって話たら笑ってたよ」(前田SV)
HERO'S韓国大会を前に“ヌルヌルショック”によるメンタル面に不安が残る秋山。だが、そんな中で実は前田SVが「息子のムスコ話」で秋山の緊張を解きほぐしていたとは、さすがのひと言。いずれにせよ、秋山復帰戦が楽しみだ。