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GW直前レジャー連載「フェチ曹長のグアム遠征」(2)横井ケーブの噂の真相を探ったのでありマス…の巻

 ギラギラと照りつける太陽を見上げ、すれ違う金髪美女に目線を泳がせる。フェチ曹長は鬼デスクの監視が届かないグアムですっかりバカンスムードに浸っていた。しかし、頭の中は取材のことでいっぱいだった。

 グアムといえば忘れもしない昭和47年2月2日。日本列島が開発ブームによる地価の高騰に湧いていた頃。終戦を知らずにグアムの山中に28年間潜んでいた、旧大日本帝国陸軍軍曹の故・横井庄一さんが発した「恥ずかしながら帰ってまいりました」の第一声はその年の流行語にもなった。
 曹長もグアムに来てここに行かないわけにはいかない。「フェチ曹長、聖地巡礼をしてくるであります」
 グアムの中心街より車で約50分。竹やぶの茂るジャングルの中に横井さんが潜伏生活を送っていた洞窟を再現した「横井ケーブ」=写真=は存在する。獣の巣としか思えない洞窟の入口の中で、驚異的なサバイバル生活が行われていたのだ。
 しかしながら横井さん、日本では英雄だがグアム現地では疑問の声もあるようなのだ。
 「28年間終戦を知らず―と言われていますが、実はグアムに訪れる日本人観光客の姿を見ていて、本当は終戦を知っていたというのが現地での通説だね。戦闘機とは違う日本の飛行機が上空を飛び交うのを見ていなかったわけないからね」と語るのはグアム在住数十年の日本人男性。
 さらには「鳥を飼っていたという情報もあり、むしろ野生生活の方が好きだったんじゃないかという噂があるんだよ」ともいう。
 事実は本人にしか分からない。好きで山中に残っていたのか。そういえば周りの心配をよそにすぐに日本に溶け込めたのもそれに関係するのか。いろんな噂を聞くと怖くなってきた…。ここは退散だ。定説以外の視点からも楽しめる「横井ケーブ」だ。
 ▽「横井ケーブ」入場料20ドル。タロフォフォ地区、タロフォフォの滝そば。

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