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GIII「第44回新潟記念」 ダイシングロウ鬼脚爆発

 機は熟した。遅れてきた大器ダイシングロウが「第44回新潟記念」(GIII 芝2000m 31日)で重賞初Vを目指す。前走の小倉記念は2着に惜敗。しかし、後方からまくる新しいスタイルで、懐の深さを示した。今回は直線の日本一長い新潟の外回り。身につけた武器が、生きる可能性は大きい。

 焦らずじっくり成長を待っていた。ダイシングロウが、重賞初Vをはっきり視界にとらえている。
 デビューは3歳の3月と遅く、勝ち上がりも3戦目の未勝利。クラシックとは無縁の道を歩いてきた地味な存在だった。その軌道が大きく変わったのは今年の春だ。
 「以前はテンションの高さがネックになって、なかなか力を出せなかった。そのあたりが解消して安定感が出てきたね」と寺崎厩務員はうなずいた。
 確かにそれまでのもどかしさがウソのように、5月に1000万特別を勝ってからは<3101>の好成績。前走の小倉記念も2着に惜敗したものの、精神面の成長を十分うかがわせる内容だった。
 道中は10番手。3角過ぎから一気にまくる競馬でGI馬ドリームジャーニーに食い下がった。その前の準オープンは3番手から抜け出す競馬で勝利していただけにインパクトは小さくなかった。
 「引っ掛からずに後方から競馬ができたのは大きかった。それまでの先行策から一転、マクる競馬ができたのは将来的にプラスだと思う」
 その思いを実証する舞台が早くもめぐってきた。舞台は日本一直線の長い外回りの2000m。同じ条件だった春の新潟大賞典は、勝ったオースミグラスワンが上がり3F31秒9という究極の末脚を繰り出している。今回もスローの切れ味勝負は間違いないだけに、戦い方の幅を増したのは実に頼りになる。
 デキも文句ない。1週前追い切りは20日の栗東DWコース。松田博厩舎の定番である上がり重点の内容となったが、それでもラスト1F11秒8をマークした末脚は目立っていた。
 「余分な肉が取れて筋肉隆々。510?とちょうどいい体つきだよ。チャンスは十分ある」
 デキ+舞台+勢い。ステークスウイナーの仲間入りを果たす条件はすべてそろっている。

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