「昨年までは11月の発表。それがずれたということは揉めに揉めていたということです」(レコード会社関係者)とされる今年の紅白出場歌手発表だが、紅組が29組、白組が27組でアーティスト数からして“歌合戦”が成立していない。
「おそらく、B'zと細川たかしがギリギリまで調整したものの、不出場になったため白組が2組少ないんでしょう」(同)
細川は刑事事件に発展し社会問題となっている「円天」の広告塔として名前が挙がり、3日にHPで辞退したことを発表。B'zは「海外からの中継を要望したが、経費・日程などで調整がつかなかった」(同)という。
そこで発表された歌手のラインナップの傾向を見ると、紅組が若者をターゲットとしているのに対し、白組は明らかに団塊の世代狙い。しかし、その狙いもハマるかどうかは疑問だ。
「第一部の方が視聴率がいいかもしれません。特に紅組はリア、中川にAKB、さらにはモーニング娘。を中心とする『ハロープロジェクト10周年記念紅白スペシャル隊』らでガッチリ固めてくるでしょうから、男性ファン、特に“アキバ系”のファンは確実に紅白にチャンネルを固定するでしょう」(音楽関係者)
対する白組で若い世代に受けそうなのはw-inds.、WaTぐらいだが、「初出場の馬場、すぎもとは第一部、ほかにスキマスイッチ、もしかしたら氷川きよしも第一部に回るかもしれません」(同)と、白組も第一部の方が注目度が高そうなのだ。おまけに、第二部の時間帯は他局に食われる可能性が高い。
「TBSの毎年恒例のK-1は安定しているし、今年は強力なライバルとしてテレ東のハッスルがある。紅白も、かなりひねった企画を用意しなければ、第二部の過去ワースト視聴率記録は確実」(テレビ関係者)
中居正広が白組の司会を務めるSMAPは何をやってもそこそこ視聴率を稼ぐはずだが、昨年の紅白でブレークした秋川雅史にしても、「すでに『千の風になって』は飽きられている」(同)というだけに、今後、本番に向けNHKは頭をひねる必要がありそうだ。
「今年が失敗すれば、局内で勢いが出てきた再来年の“60回打ち切りプラン”も真実味を増す」(NHK関係者)
視聴率アップのための、“サプライズ”はあるのか?