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阪神、守備難の失策続きから抜け出せない真相

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 ペナントレース58試合を消化して、チーム総失策数「49」。このペースで行けば、阪神は今シーズンが終了したときには120以上のエラーをカウントしてしまう。

 阪神の守備難は、今に始まったわけではない。昨季もリーグワーストの89を記録し、2017年シーズンは82(リーグ5位)、16年に至っては97。同年優勝チームの広島の失策数が67だから、守備の堅実さが勝敗を分けると言っていいだろう。

 「近年、阪神の秋季キャンプでは守備難克服が重要課題とされ、練習にも多くの時間を割いてきました」(在阪記者)

 だが、守備難は全く解消されていない。交流戦2戦目の千葉ロッテ戦をショート・木浪のタイムリーエラーで落としたのは、既報通り。試合後、矢野燿大監督は今後に期待するコメントに徹していた。

 「昨季までは守備のミスが出ると、金本前監督がムッとし、重苦しい雰囲気がベンチ全体に広がっていました。選手は萎縮してしまい、さらにミスが続くという悪循環でした。矢野監督はミスの連鎖を防ぐため、あえて明るく振る舞っているんです」(前出・同)

 意外だったのは、参謀役の清水雅治ヘッドコーチも、矢野監督と同じ“前向きなコメント”を語っていたこと。清水ヘッドは指導者として、西武、日本ハム、ロッテ、楽天を渡り歩いたが、どの球団スタッフ、関係者に聞いても「厳しい人」「妥協しない」といった声が聞かれた。

 一般論として、どのチームにもキツイことを言う役回りのコーチがいる。監督が言えないことも口にしなければならないのだが、そういうコーチが前に出てくるチームは強い。「嫌われ役」なんて言われ方もするが、清水ヘッドはどの球団でその役回りをこなし、貢献してきた。矢野阪神でも、当然、叱り役になると思われていた。

 「矢野政権下でのヘッドコーチ就任が内定した直後の昨秋キャンプでは、選手を叱っていましたが」(前出・同)
“方針転換”が行われたとしたら、矢野監督によるものだろう。叱られて伸びる選手もいれば、逆効果なケースもある。矢野監督は金本時代の失敗を繰り返さないことが、チーム再建の最善策だと考えたようだ。
 しかし、秋季キャンプのたびに徹底した守備練習を続けても成果が上らないとなれば、他に原因があるのかもしれない。

 「たしかに秋季キャンプでは、守備の練習時間を長く割いていました。春季キャンプでも投内連携プレー、外野からの中継などもしっかりやっていました」

 関西方面で活躍しているプロ野球解説者はそう語るものの、「選手に問題あり」と言う。ボールを捕球するときの様子をこう説明する

 「逆シングルで捕ったり、真正面のゴロを前進してないで待って捕球しています。練習なのに『技術(=逆シングル)』で誤魔化しています。ボールを追い掛け、ボールの正面に入って捕ろうとしなければダメ」

 そういった練習態度を注意するのも、監督、コーチの役目だ。矢野監督は今年の春季キャンプ以降、選手の自主性を掲げてきた。自分から練習しようとする姿勢がなければ、技術的な向上はない、と訴えた。守備練習中の態度の悪さは矢野監督も分かっていたはず。それも、選手が自分で気がつくまで待とうというのか…。

 今、ペナントレースは好調のようだが、チーム再建はまだまだ先の話のようである。

(スポーツライター・飯山満)

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