「昨年の甲子園での選抜大会決勝で雄星と投げ合った広島・今村(清峰高)との対決再現など、新鮮な話題はいろいろあります」とオールスターゲーム運営委員会関係者がアピールするように、イースタンが12人、ウエスタンも10人と、ルーキーが大量に選ばれている。
フレッシュオールスターMVPが、一軍スターへの登竜門と言われるのは、過去にイチロー、青木などの例があるからだ。昨年のドラフトは高校生大豊作と言われ、西武・雄星、広島・今村の他にも、ソフトバンク・今宮(明豊高)、横浜・筒香(横浜高)、日本ハム・中村(春日部共栄高)、中日・岡田(智弁和歌山)が1位指名されており、このフレッシュオールスターには今宮、筒香も選ばれている。
今宮に関してはソフトバンク・王球団会長も高校通算62本塁打の長打力を持つ将来性に惚れ込んでいる。筒香に関しても通算3000本安打記録を持つ張本勲氏が「巨人・松井以上の将来性がある」と太鼓判を押し、横浜首脳も「松井並みの素質がある」と断言している。
投の雄星、今村、打の今宮、筒香がMVP争いを演じれば、最高のフレッシュオールスターゲームになるだろう。「プロ野球界にも石川遼が欲しい」。誰もがこう叫ぶほど球界はフレッシュなスターを渇望している。さて、期待に応えてくれる新星は飛び出すか。