この日、自らのプロデュース興行「蝶野王国2007」(9月1、2日、千葉・幕張メッセ)の開催発表を行った蝶野。同大会で新日本プロレス、ロックアップ、無我ワールド・プロレスリングの3大会を行うことが決定した。
会見では同興行に三田証券がタッグパートナーとして参加することが発表。三田証券が同興行を証券化し、投資家から資金を募るという業界初の試みを行うことになった。それに伴って興行経費などが削減され、3団体が集結してそれぞれ大会を行うことが実現したという。
現状を「いまプロレス界は団体が分裂化してファンはチケットをたくさん買わないといけなくなった」と危惧する蝶野は「ファンが一枚のチケットでたくさんの選手をみれる機会があった方が良い。これからはこういう機会をファンの方にどんどん作っていきたい」と、今回の“プロレスファンド”をフル活用していく考えを示した。
とはいえ、気がかりなのは新日プロと無我が手をとったこと。両団体といえば、かつての確執から互いに相容れない関係にも思えるが、今回はなぜ同興行に名を連ねることになったのか。蝶野によれば「長州さんと藤波さんは永遠のライバル。ただ、一堂に会して顔をあわせればと思って…」との意向から自ら両団体に駆け寄ったのだという。
また、会見に出席した三田証券の三田邦博代表取締役社長は蝶野との合体について「プロレスは素晴らしいコンテンツでありながらビジネスとして成り立たない。そこで今回ビジネスの実行力のある蝶野さんと仕事をすることになった」と経緯説明。