「爆発的なヒットを飛ばした『三匹の侍』は、1963年10月から故・丹波哲郎、故・長門勇、平幹二朗の主演で第1シリーズがスタートしました。第2シリーズからは丹波さんに代わり加藤剛が務め、第6シリーズまで続いたんです。'70年に出演者を変え『新・三匹の侍』がワンクールで放送されましたが、映画化は'64年に1度されただけでした」(テレビ誌記者)
それがなぜ今、映画化なのか。
「一昨年と昨年にテレビ東京系で放送された北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎の『三匹のおっさん』が高視聴率を記録し、業界で『“三匹”は当たる』というジンクスまでできている。松竹がジンクスを信じたかどうかは定かではないが、吉本に話を持ちかけたことは間違いないようです」
とは、元テレビ関係者の話。しかし問題は、そのキャスティングだ。
「海老蔵は問題ありませんが、内田は悪い冗談かと思いました。確かに、松竹作品にはこれまで何本か俳優として出演しており、吉本が主催する『京都国際映画祭』でも2年連続で『ロックンロールムービー』を出展している。しかし、時代劇は経験ナシで76歳という高齢。立ち回りは難しいですよ」(映画関係者)
朝青龍に至っては、時代劇どころか俳優の経験もゼロに等しい。
「朝青龍の日本の所属事務所が映画にかなり資本を投じている関係で、起用されたのかもしれません。話題性は十分ですが、超人気時代劇ドラマに泥を塗らなければいいのですが…」(前出・元テレビ関係者)
映画の仕上がりに注目だ。