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毎日王冠 ダイワメジャー 仕上がり絶好

 4回東京競馬の開幕を飾るのは、天皇賞・秋の前哨戦「第58回毎日王冠」(GII 芝1800m 7日)。その最終追い切りが3日、東西のトレセンで一斉に行われた。絶好の仕上がりを見せたのが、昨年の覇者ダイワメジャー。馬インフルエンザ騒動で帰厩が遅れた影響もなく、力強い動きで王者健在をアピールした。GI4勝の実績と実力は、ここでは傑出した存在。興味の焦点は、どんな勝ち方をするか。相手探しの2点に絞られたといっても過言ではない。
 天皇賞・秋2連覇を目指す王者ダイワメジャーが、いよいよここから始動する。
 昨秋、天皇賞・秋→マイルCSと破竹の勢いでGI連覇をしたのも、毎日王冠を勝ったのがキッカケだった。また、宝塚記念からぶっつけ挑戦は昨年と同じだ。
 その宝塚記念は12着と惨敗を喫したが、敗因は明らか。「あの時は出張馬房の近くで何かの放送があり、騒音がうるさかった。もともと神経質なところのある馬で、それが原因で平常心を失ってしまった」と振り返る上原調教師。3走前に遠征したドバイデューティフリー(3着)を引き合いに出して、「ドバイの国際厩舎は静かで最高の環境だったが、その時と百八十度違った」という。マイナス16kg(516kg)と体が減り、ベストの状態で出走させられなかったことに、今でもわだかまりがある。

 そんな気持ちを払しょくするには、勝ち星が一番の特効薬だ。気になる仕上がり状態を聞くと、「1歳年を取っているが、数を使ってないので昨年と比較しても雰囲気は悪くない。体も戻っているしね」と笑顔で答える上原師。1週前の追い切りでは5F64秒3、ラスト1F12秒8(強め)で併走馬に楽々と4馬身先着。細工は流々、仕上げをごろうじろ、ということか。
 いずれにしても、GI4勝の実績、実力ともここでは抜きん出た存在。手垢のついた表現だが、普通に走ってくればまず負けないだろう。
 「59kg?体のある馬なので大丈夫」。上原師はまったく意に介していない。ここはあくまでも通過点ととらえている。

 【最終追いVTR】Wコースで併せ馬で追われた。パートナーを5F標で1秒5先行させてスタート。直線半ばで相手に並びかけ、軽く仕掛けられると瞬時に反応し、1馬身半先着。貫録の違いを見せつけた。好仕上がり。

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