終始、抜群の手応えで5F63秒7→48秒5→35秒6→12秒8(馬なり)と破格のタイムを叩き出した動きは圧巻。時計を聞かされた三尾調教厩務員は「乗っているイメージと、時計が合わない。たまげた」とうれしい悲鳴をあげたほど。
陣営の目標は安田記念。確実に出走権をつかむためには「2着では心もとない。勝って賞金を加算しないとダメ」(同調厩員)とモチベーションは高い。
課題はただひとつ。ゲートだけだ。前走の中山記念3着は出遅れがすべて。記録上は2馬身の不利だったが、実際は勝ったローエングリンと5、6馬身のビハインドを背負わされた。結局、メンバー最速(上がり3F34秒5)の鬼脚を発揮したものの、0秒2差及ばず涙をのむことに。
鉄は熱いうちに打て、悪夢は早いうちに断たなければいけない。互角に出さえすれば、差し切りが決まると確信する。