3日の『スッキリ』(日本テレビ系)でも、この経緯を詳しく紹介。加藤浩次の発言にも称賛が広がっている。
事件の直接の引き金になったと思われるのは7月のこと。テーブルの角に頭をぶつけたとして、璃愛來ちゃんが病院の救急外来で受診。その際、病院の職員が璃愛來ちゃんの体に数か所のあざがあることを確認し、市に通報。その後、家を児童相談所(児相)が3度訪れたが不在だったという。先月26日にようやく面会できたが、その翌日、日渡容疑者は璃愛來ちゃんを暴行。璃愛來ちゃんの死亡が確認されたという。
この日は、児相に19年間勤めたという心理カウンセラーの山脇由貴子氏がスタジオに登場。「面談している時にお子さんの体を見せていただけますかっていう話はできるか」という質問に同氏は、「権限はあるがお母さんが嫌がることを無理にして、子供の安否確認ができなくなることにもつながる」とその危険性を回答。
また、「(面会)初回でいきなり、服を脱がせて全身を見せてねということはなかなかできない」と主張し、「出水市の対応に大きな問題があるとは思っていない」とも述べた。
だが、同氏の考えに加藤は「それぞれの案件は随分違うので、ひとつにまとめることはできない」と柔軟な対応をすべきと反論。さらに、児相の仕事について、「難しいのはわかるが、でも、結果的にこういうことが起こってしまっている」と、やるせない怒りをぶつけた。
一方、山脇氏は「児童相談所は親との信頼関係を重視しなければいけないという矛盾した役割を担っているので、介入する役割を分けない限りは強行に分断することは難しい」と児相の限界を指摘。
それでも加藤は「その不安より引き離した方が安全だという方法を取った方が僕はいいと思う」と語気を強め、「分断しなきゃいけないという判断をしなきゃいけない」と引き離してでも保護すべきと繰り返し強調していた。
全国の児相が平成30年度に対応した児童虐待の件数は、15万9850件と過去最多を更新した。今後、児相の役割はどう変わっていくべきなのだろうか。