それにしても、2歳新馬で5F64秒5(上がり36秒7→12秒6=G一杯)は破格のタイム。大瀧助手は、「息の入りが格段に良くなっているし、心臓もいい」とうれしそうに目を細めた。
当初は福島開催でデビューする予定だったが、ここまで延びたのは「ソエが出たため」。坂路主体に乗り込み、コースでは「15-15程度しかやっていなかったが、ソエの不安が解消し(コースで)ビッシリやれた」と頼もしげだ。
「6月13日に初時計を出してから、13本ぐらいはやっている」山のようなケイコを積み、満を持しての出走。「ゲートは速いし、馬込みに入ってもひるまない」根性の持ち主だけに、チャンスは十分だ。
初日(土)の芝1600m戦で出たとこ勝利を狙っているのが、エーシンダカーポ(牡、父デヒア、母エイシンカチータ=美浦・畠山吉厩舎)だ。
8日の坂路では800m53秒3→38秒7→12秒3をマーク。古馬にくらいついた動きは目立っていた。「先週はもうひとつだったけど、今週は動いたね。反応が良かったし、終いもスッと伸びた。かなり乗り込んでいるので、仕上がりもいい」と畠山吉師。
母エイシンカチータは秋華賞3着、エ女王杯でも5着した活躍馬。「ずぶとい性格だし、追わせるタイプ。距離の融通性はある。栄進牧場の期待馬だし、初戦からの気持ち」と師は意気込む。
鞍上には福永騎手で予定している。