決戦を5日後に控え、超人は情緒不安定に陥っている。
23日に行われるワンマッチ、パンクラス時代の師匠の船木との決戦に向けて、東京都練馬区のゴルフ練習場で公開練習と称した打ちっぱなし特訓に臨んだ。
過去にも野球やサッカーを取り入れた独自の奇天烈トレーニングをしてきたが、今回のゴルフ特訓は意図が不明。その狙いをいくら尋ねても、「秘密練習なので言えません」ととぼけるばかり。ミノワマンは「とにかく今回は気持ちの問題が一番大きい。これ打ってると試合のこと忘れられますし」と現実逃避するかのごとく、ひたすらドライバーを振り続けた。
超人がせっぱつまっているのも無理ない。実は憧れの船木に対し「感謝の思いが、感情が闘いで邪魔してしまいそうで…」「船木さんは復帰されてから2試合、まだ(実力を)出し切っていない。あんなもんじゃないハズ…それが怖い」などと戦う前だというのに、複雑な思いがあるからだ。
それどころか、船木から結果次第では引退を投げかけられたことにも動揺は隠せない。師匠の不退転の覚悟にさすがの超人も「ボクがどうこう言えない」と困惑。「試合が終われば、すべての答えが返ってくると思う。とにかくボクは試合まで気持ちを高めることがテーマです」と気を引き締めるので精いっぱいだった。
ゴルフの打ちっぱなしでは飛距離306ヤード、ヘッドスピード56キロというトッププロ並みの爽快なショットを披露。果たして超人は本番で目の覚めるような闘いをみせることができるのだろうか。