「かつては平均20%でヒット、15%で及第点だったが、そのハードルが大幅に下がり、現在は15%でヒット、13%で及第点」(同)というが、1月スタートの各局のドラマで平均15%越えはなんとゼロ本。
その中でトップだったのは平均14.0%でSMAPの草なぎ剛が主演したTBS系「冬のサクラ」。「制作陣も『冬のソナタ』のパクリを認めていたが、うまく同ドラマのファン層を取り込んだようで、最終回は16.1%」(TBS関係者)。「冬サク」に続いたのは13.4%で“旬の女”松下奈緒の民放連ドラ初主演となったフジテレビ系「CONTROL」。初回は全ドラマトップの18.4%と好調な滑り出しだったが…。「松下の演技力のなさが回を重ねる事に目立ち始めた。ストーリーもほかのドラマと同じような感じ」(先のテレビ誌記者)。このドラマに続く大健闘をみせたのが多部未華子主演の日本テレビ系「デカワンコ」。「下馬評は低かったが、テレビ界で“鉄板”と言われている動物ものだけに、安定した視聴率で、最終回はなんと15.8%だった」(同)
そんな中、初回から12.1%とつまずき、それを引きずったたま最終回を終えてしまったのがフジの月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」。主演は三浦春馬と戸田恵梨香で勢いのある若手2人を起用したが、「この2人が月9の看板を背負うのはまだまだ早すぎた。ストーリー展開も早すぎ、内容も薄っぺらく、どんどん視聴者が離れ、一ケタこそなかったが、最終回は10.5%と低調な数字。局内では月9枠の打ち切り話が本格的に浮上している」(フジテレビ関係者)
特に月9はそうだが、各局とも根本的にドラマ作りについて見直さなければならない時期に来たようだ。