川島といえば、これまでひな壇のアタッカーや裏回しなどの出演が多く、番組に必要不可欠な芸人でありながら、メインを張るイメージはなかった。
「川島は、麒麟として出場した第一回『M-1グランプリ』(2001年)で、唯一松本人志から『今までで一番良かった』と高評価を受けました。当時は、大阪の劇場で活動していた頃で無名の存在。彼らの登場で、その後の『M-1』にダークホース枠ができたくらいでした。その後、相方の田村裕が『ホームレス中学生』でヒットしましたが、人気も収束。そこで川島は、着実に実力をつけてバラエティーに呼ばれ始めます。トーク、大喜利、進行……なんでもできる名バイプレイヤーとして重宝されているのです」(芸能ライター)
これまでも、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の活躍を始め、各番組で結果を残し続けた川島。フジテレビでは、ワイドショー『直撃LIVE グッディ!』でコメンテーターを3年続けたり(現在は卒業)、他バラエティーでもゲストに呼ばれ、そのコメント力で爆笑をかっさらった。その結果、信頼を勝ち取り、今回の起用に繋がったと思われる。もちろん彼の努力もあるが、バラエティーに順応するようになったのには、大きな理由があるという。
「川島がバラエティーで覚醒したのは、アンタッチャブル・山崎弘也の存在のおかげです。川島は、彼と出会うまで、楽屋でも静かで、本番も引いて一発当てる、いわゆるスナイパーの笑いの取り方をしていました。しかし、山崎はどんなものでも笑いに変える白兵戦。出番終わった楽屋でもしゃべりまくる彼を見て、自分のやり方では無理だと悟ったとのこと。普段から明るくなり、バラエティーの立ち回り方も変わったそうです。カジサックのYouTubeチャンネルで、その想いを語っていましたね」(同上)
フジテレビのMCとして、どんな笑いを生み出してくれるのか。今後の川島の活躍が期待される。