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オリラジ中田「良い夫やめました」宣言は“モラハラ”なのか?「夫婦の頑張りを否定するもの」という夫側の声も

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中田敦彦

 お笑いコンビ、オリエンタルラジオ・中田敦彦の日経DUALでの連載「中田敦彦 HUMANアップデート中」の記事「中田敦彦 方針変更!『良い夫』やめました」(10月22日公開)がネットで大きな話題となっている。

 同連載は、タレントの福田萌と結婚し二児をもうけた中田が、子育てや夫婦関係について語る連載「イクメンアップデート中」をリニューアルしたもの。「僕は、良い夫であることも、良い夫であろうとすることも、やめました」と、なかなか衝撃的な言葉で文章は始まる。

 中田に不満をためこんだ妻の福田が「カウンセリングを受けてほしい」と勧め、実際に中田はカウンセリングを受けたそうだ。そこでカウンセラーに「全部合わせてきたことが、良くなかったですね」と言われ、妻の一連の言動がふに落ちたという。妻は、夫の中田に足りないことばかりに注目するようになっていたというのだ。記事の最後で、中田は「自分の夫に対して、今よりも良い夫になってほしいという理想をまず捨てませんか。夫のほうも、自身の資質を無視したような『良い夫』になろうとしなくていい」と世間の夫婦に呼びかけた。

 この中田の「良い夫やめました」宣言に、タレントのユージが「中田さん気持ちすっごくわかります。僕の言語力ではこれをうまく言葉にする事が出来なかったけど、見事に現代の多くのパパが抱える悩みを代弁してくれました!」と自身のTwitterでコメントしたように、「よくぞ言ってくれた!」といった声は男性を中心に多かった。しかし、「モラハラ臭がすごい」「問題点はそこではないと思う」「妻を悪妻としていることが読んでいてつらい」などと中田を批判する声も少なからず見られた。

 カウンセリングを受け、中田のような考えを持つようになった父親は多いのだろうか。夫婦関係の不和から、中田と同じく妻に勧められ、カウンセリングを今でも受け続けているという男性に意見を聞いた。「カウンセリングに行くこと自体が、最初は本当にイヤでした。通っていても、自分の何が悪いのか、全くわかりませんでしたし…。しかし、カウンセリングを受けていくうちに、自分が本当の意味で育児に協力できていなかったことや、妻が自分のことをなぜモラハラだと感じるのかも、少しずつ理解できました。だから、今回の中田さんの記事は、なんとか関係を良くしようと試行錯誤している夫婦の頑張り自体を否定するものだと思いました」とのことだ。

 日本産業カウンセラー協会がまとめた、全国37ヶ所の相談室の利用状況(2017年4月1日〜2018年3月31日の1年間)に、興味深いデータがある。4,927名から対面で受けた相談のうち、家庭の問題は12.5%。割合は大きくはない。だが、家庭の問題の具体的な相談内容の内訳の1位は「夫婦問題・離婚」の44.6%で、2位の「親子関係」の29.5%を大きく引き離している。相談者の男性の割合は49.3%、女性の割合は41.8%で男女差はあまりない。男女ともに夫婦関係に悩み、第三者の意見を求めているようだ。

 また、同協会の発表した「第12回『働く人の電話相談室』結果報告」(2018年9月10日〜12日)では、「家族の悩み」を相談した人の割合が2017年度の11.5%から、15.0%に増加。悩みを相談する相手は、「職場」や「家族・友人・知人」の割合が減少し、「公的機関」と、医者や産業医・カウンセラーなどの「専門家」の比率が大幅に上昇。全体の50%を超える結果となった。このことからも、家族の問題を第三者に相談する傾向が高まっていることがわかる。

 「良い夫であることを強要しない、良い夫になろうと無理をしない」という中田の主張そのものは悪いものではない。だが、カウンセリングを受けてでも、夫婦関係を良くしようと努力している夫婦がいることも事実である。そういった人々の努力まで否定する流れにならないことを願うばかりだ。

文/大久保 舞

記事の引用について
ユージの公式twitterより
https://twitter.com/yuji_lespros

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