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朝の情報番組MC国分と元MC井ノ原の幻のデュオがMCをつとめた伝説の番組

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 嵐の結成20周年、関ジャニのCDデビュー15周年の陰に隠れているが、19年はジャニーズ事務所のグループ活動最古参にあたるTOKIOもCDデビュー25周年のアニバーサリーだ。

 周知の通りTOKIOは昨年4月、元ベース担当の山口達也氏が未成年女性への強制わいせつで書類送検(その後不起訴)され、5月6日に事務所が契約解除を発表している。そのおよそ6年以上前から実は、躁うつ病で苦しんでいた事実もあわせて明らかになり、表舞台から完全に姿を消した。

 “ジャニーズの兄貴分”として、多くの後輩から慕われているTOKIO。解散したSMAPと同じ80年代入所が大半で、ジャニーズJr.で結成された「スケートボーイズ」の一員として、光GENJIのバックダンサーを務めた者もいる。国分太一、同世代のV6・坂本昌行はSMAPの補欠メンバーであり、一員として雑誌に載ったことがある。正規メンバーから漏れた後は、「平家派」としてTOKIO・城島茂、山口氏、V6・長野博&井ノ原快彦らと活動した。

 国分と井ノ原は同じ88年入所の同期。スケートボーイズ、平家派という2グループで苦楽をともにし、まさに同じ釜の飯を食った戦友だ。水面下でひっそり、トリオを組んでいたという。

 「その名は、ブラックエンジェルス。表立った活動は一切していないので、世にはまったく知られていません。それぞれに別称があり、国分さんはブラウン、井ノ原さんはフェニックス。仲間でTOKIOの松岡昌宏さんも、マティーニの名で加わっていました」(出版ジャーナリスト)

 コアなファンの間でもほとんど知られることがなかったトリオヒーロー。国分&井ノ原といえば、本来は「たいのっち」だ。

 00年代前半、太一+イノッチで誕生した、たいのっち。2人は、03年にラジオ『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)で単発ながらも2度メインパーソナリティを務め、それからTBS系の深夜番組『R30』でメインMCを務めた。終了後は、『タイノッチ』としてリニューアル。千原兄弟の千原ジュニア、女優の平岩紙を新たに加えたユルい番組だった。

 深夜ラジオ、深夜トーク番組を経たゴールデンコンビはのちに、“朝の顔”となる大飛躍を遂げた。10年3月、井ノ原とNHK局員だった有働由美子アナウンサーによる生活情報番組『あさイチ』(NHK総合)がスタート(18年3月に2人そろって降板)。遅れることおよそ4年、14年3月にはTBS系列で情報番組『いっぷく!』が開始。同番組で国分は、帯番組のMCという大抜てきを初めて経験した。改題されて今も続く『ビビット』でも、女優の真矢ミキとの二人三脚で連日出演中だ。

 88年に出会った、たいのっち。今ではともに、2人の子どもを育てるパパドルだ。『ビビット』の打ち切り説がささやかれて久しいが、元ブラックエンジェルス・ブラウンとして、国分には是が非でも最後の砦を死守してほしいものだ。
(伊藤由華)

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