中でもとりわけインパクトがある“派遣残酷物語”が、旅行会社の女子添乗員の海外ツアーの話題。
ある掲示板では、現地ホテルでは添乗員の自前携帯による自費でのモーニングコール、ツアー客への早朝おにぎり作りに素麺茹で、などの赤裸々な告白が綴られてあったのである。
噂を本当かなあ…と思っていたが、今夏、某社の派遣添乗員女性が起こした裁判の地裁判決では、女性側が一部勝訴した。
労働基準法の、会社の目の届かない所で働いた場合の給与算定法である、<事業場外>における<みなし労働>が、残業3時間分だけ認定された形であり、詳細は不明だ。
ただし、同掲示板には、「年収は200万なのに…」「お客様への連絡には会社の携帯をつかってはいけないけれど、ただ怒鳴られるために持たされているの?」などという書き込みもあり、この業界の派遣労働者は時間外にこそ孤独な闘いを強いられているのかな、などの邪推もさせるのである。
書き込みには、「派遣添乗員は日当8,000円(手当てなし)」というのもある。
某社をはじめとした業界の迅速な対応を促したいが、マニフェストに基づいた、迅速かつ十全な国の施策が待たれることも言うまでもなかろう。