事の発端となったのは、先月29日頃から話題になったあるポスター。そのポスターは黒人の女性モデルの写真を使用した上で、「ツヤッツヤのサラッサラになりたい。」というコピーが添えられているもので、ヘアサロン向けのトリートメントを宣伝。ネット上からは、「黒人の頭髪を揶揄してる」「ひどすぎる...何でこれをOKだと思ったんだ…」「持って産まれた自分らしさを否定するコピー」といった批判が相次いだほか、使用されている女性の写真についても、その写真がオンラインで販売するサイトに掲載されているもので、「彼女はこんな広告に使われるなんて思ってなかっただろうに…」という声も寄せられ、会社の問い合わせフォームからクレームを入れたという宣言も聞かれていた。
この炎上を受け、同社の公式ツイッターは同日にツイッターを更新し、「差別的意図はありませんでしたが私共の誤った不適切な表現により、ご不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます」と謝罪。さらに、「当該広告物に関しては至急回収致します」と広告は撤去するとした。また、公式サイト上にも「差別的意図はありませんでしたが私共の誤った不適切な表現により、ご不快な思いをさせてしまったアフリカ系の方へ誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載している。
しかし、この謝罪に対しても、「差別的意図はありませんでしたって言えるあたりがこの会社の潜在的差別意識を表している」「差別的意図が云々ではなく、これが差別であることに気がつかなかったことが問題」「差別になるってことを知らなかった事が恐ろしいのです」などの厳しい指摘が相次いでいるが、一方では、「こういう髪質の人もこの商品使えば、ツヤッツヤのサラッサラになるってだけでしょ?」「別にストレートヘアーにしたい黒人がいても珍しいことではないのに…敏感になりすぎでは?」という擁護も一部から寄せられている。
謝罪後もいまだ続いているこの論争。簡単に止むことはないようだ。
記事内の引用について
アルマダスタイル公式ツイッターより https://twitter.com/armadastyle
アルマダスタイル公式サイトより https://www.armada-style.com/