地元の大声援を背に坂田を迎え撃った。序盤の静かなグラウンドの攻防から一転、得意のミドルキック、ソバットなどを連打した。
だが、ドラゴンスクリュー、ヒザ十字など徹底的に足を攻められ悶絶。さらには川田の父親を名乗る人物が、応援で興奮し血圧が上がりすぎたのか、その場で倒れ救急車に担ぎ込まれる。精神的にも追い詰められ絶対絶命のピンチに陥った。
それでも「川田」コールの後押しを受け、ビックブーツで反撃ののろしをあげる。ラリアート、ジャンピングハイキック、垂直落下式ブレーンバースターと波状攻撃を浴びせ、最後はパワーボムで3カウントを奪取。ナンバーワンハッスラーの称号を手にした。
このGPを制覇したものには、どんな願いも叶えられる“特典”がついており、当初の願いは「CDデビュー」だった。
だが、父親(?)が倒れたことで「親父を助けてください」と懇願。高田総統も快諾し、父親は健康体に戻った。
願いが叶った川田は「オレは、明日から別の夢を叶えるため、またハッスルしていきます。だからみんなも苦しいことがあっても、そこから逃げずにハッスルしてください」と涙ながらに訴えた。