「15年前くらいだったかしら、憶えているのはハリウッドのあるパーティーに来ていたわ。(メルは)とても酔っていたの」「私は友達と一緒だったわ。で、その友達ってゲイだったの。(メルは)酷いゲイをからかうジョークを言ったわ。そのあと、どうにか今度は私がユダヤ人ってことの話題になったのよ。彼は、なにやら『オーブン・ドジャー』(オーブンで焼かれるのを免れる人)とかって、そのときは全然理解できなかったの」
ウィノナは、メルがその時にユダヤ人に対してホロコーストを愚弄したと告白した。
「そんなことそれまで聞いたことがなかったわよ。なんだか変な気分で、すごく不快だったわ。私は『彼は反ユダヤで、ホモセクシャル嫌悪主義者よ』って、でも(その当時は)誰も信じなかったわ」
2001年の万引き事件後は、パッとしなかったウィノナのキャリアも、ナタリー・ポートマン主演の『ブラック・スワン』が好評なことで、この映画に出演したウィノナに再びスポットライトが当てられた。
「若い世代と簡単に差し替えられる…なんてハリウッドでは当たり前に起こるわよ」と、かつてその「若い世代」だったウィノナは語った。
「良い役を見つけるのって、段々難しくなるわ。だって、すぐそこに新人の女の子が突然現れるんだもの。今までの女優人生で、ずっと心配してきた現実が今そこにあるの」