波乱含みのハンデ戦で予断を許さないが、その中で信頼度が高いのはルルーシュ。デビュー以来、<5212>と安定感はメンバー随一。すべて4着以内に入っているセンスの良さは能力の証しでもある。故障により出世が遅れたが、無事に来ていれば今頃は重賞の一つや二つ勝っていて不思議のない逸材なのだ。遅ればせながらここにきて本格化し、重賞制覇の機は完全に熟した。
前走のオールカマーはその絶好のチャンスだったが、僅かに仕掛けのタイミングが遅れ4着(0秒4差)と涙を呑んだが敗因は明らか。決して悲観することはない。東京は4戦3勝、2着1回と連対率10割を誇る自分の庭同然のコースだし、今度こそ大願を成就する。前々走の札幌日経オープン(2600メートル)をレコードで圧勝しているように、長距離ランナーの資質も高い。前走から据え置きのハンデ56キロを味方に先行抜け出しの勝ちパターンが決まる。相手は、上がり馬のオーシャンブルー。こちらも遅ればせながら素質開花を強烈に印象付けており、好勝負に持込みそう。
◎4ルルーシュ
○11オーシャンブルー
▲8オウケンブルースリ
△7ムスカテール、9ギュスターヴクライ
☆東京10R「ユートピアステークス」(芝1600メートル)
自己条件の牝馬限定戦なら、実績、実力ともサンシャインが一歩リードだ。オークスからぶっつけ挑戦(約5か月間休養)で挑戦した秋華賞7着(0秒4差)はその証。ここでは大威張り出来る。1度使われて上積みは大きい。全2勝を挙げる1600メートルもアドバンテージでチャンスは十分だ。
◎6サンシャイン
○2スピードリッパー
▲1パストフォリア
△4イチオクノホシ、8ラインジェシカ
☆福島11R「フルーツラインカップ」(ダ1150メートル)
上がり馬のケビンドゥでもう一丁いける。前走は休み明け(約3か月半休養)、古馬混合とハンデが重なっていたがそれをものともせず、0秒4差突き放す圧勝劇だから凄い。3キロ減量の恩恵があったとはいえ、能力がなければ出来ない芸当だ。小回り平坦のこの条件は最適だし、一気呵成に2連勝を達成する。
◎14ケビンドゥ
○2ヤマニンパピオネ
▲13ナイトオブザオペラ
△9トーセンプリモ、15アスターヒューモア
☆京都11R「みやこステークス」(ダ1800メートル)
無敵の5連勝(うちレコード1回)でエルムSを快勝。悲願の初重賞制覇を飾ったローマンレジェンドの勢いは止まらない。一番の目標はあくまでジャパンカップダートだが、6連勝で大きく弾みを付ける。京都1800メートルはここまで3戦3勝と負けなしだし、勝利のお膳立ては整っている。相手は、3歳最強のハタノヴァンクール。こちらも、破竹の4連勝中で好勝負必至。
◎2ローマンレジェンド
○14ハタノヴァンクール
▲8ニホンピロアワーズ
△12ナイスミーチュー、13グレープブランデー
☆京都10R「渡月橋ステークス」(ダ1400メートル)
上がり馬のナガラオリオンをイチ押し。<3131>とまだ底が割れていない3歳馬でプラスアルファは大きい。しかも、全3勝を京都コースで挙げている巧者。総合力でリードするこの馬が2連勝を達成する可能性は高い。
◎9ナガラオリオン
○7メイショウマシュウ
▲2セイカプリコーン
△5タイセイシュバリエ、8スピルオーバー
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。